新井貴浩氏“天性の武器の持ち主”藤浪にエール「たくさん、応援してるぞ」

[ 2020年8月4日 06:00 ]

新井貴浩氏
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 【新井さんが行く!】あの時の声援と拍手を(藤浪)晋太郎には、ずっと覚えておいてほしいな。先月に甲子園球場で迎えた復帰戦。交代を告げられた際、たくさんの拍手に送られてベンチへ戻った光景が印象的だった。こんなにもたくさんの人が応援してくれていることを改めて感じたと思う。

 人は弱いものだから思うようにいかない時は、ネガティブな考え方が先行し、周りが敵だらけに見えることがある。阪神で4番を打った頃、同じような経験をした。批判は大きく聞こえる一方、心から応援してくれる人は静かに祈るように見守ってくれている。

 晋太郎は高校球界のスター選手として誰からも望まれて入団した。実際に耳に届く厳しい声の何倍、何十倍、何百倍もの応援がある。あの復帰戦では球場で手を合わせていたファンの姿も映っていた。それを忘れないでほしいし、苦しい時には思い出してほしい。

 僕も応援している1人だ。今年も丁寧に直筆の年賀状をもらった。今年にかける強い決意が十分に伝わってきた。2試合を終えて白星は付いていないが、いい頃に着実に戻りつつあるように思う。打者目線で言えば、晋太郎には投げる以前に大きなアドバンテージがある。背が高いし、腕が長い。打席から対峙(たいじ)しただけで大きな圧力を感じ、距離がスゴく近く見える。そんな投手は晋太郎以外ではダルビッシュくらい。誰にもマネできない天性の武器だ。

 前回のヤクルト戦は1四球だけ。制球面の改善としては特筆ものだけれど、そもそも四球の数自体、それほど気にしなくてもいいと思ってみていた。要は走者を還さないこと。極端に言えば、3四球を出しても、3三振を取ればいい。それができる力を持っている。いろいろ周りから助言され、自分でも試行錯誤を重ねてきたと思う。間違いなく言えるのは、打者にとって一番嫌な強い速球を持っていることだ。その球を信じ、大きな心で投げたらいい。
 たくさん、応援してるぞ。 

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