“超進学校”北野の左腕・長曽我部 毎回12K熱投も涙の敗退 「悔しさ糧に」大学経由でプロ希望

[ 2020年8月4日 20:57 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会4回戦   北野0―2興国 ( 2020年8月4日    豊中 )

毎回の12奪三振の好投も惜敗した北野・長曽我部
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 文武両道を貫いてきたからこその、尊い涙だった。「もう、このチームで野球ができないので…」。そこまで話すと、府内屈指の好左腕である北野・長曽我部健太郎投手(3年)は言葉に詰まった。私学の強豪・興国を相手に毎回の12奪三振。8回を4安打2失点に封じ込めたが、最後の夏は幕を閉じた。

 「内容的には一番良いピッチングができましたが、勝ちきれなかったことが悔しい」

 2回に先制されると、3回にも2点目を追加された。なおも無死二、三塁。好投手・浅利との投げ合いを考えれば、もうこれ以上の失点は許されない。「上位打線でしたし、全部三振を取るつもりで投げました」。まずは3番を外角低めストレートで見逃し三振。続く4、5番からも連続三振を奪い、試合を引き締めた。

 ストレートは最速138キロを誇るが、この日はチェンジアップが冴え渡った。新型コロナウイルス感染拡大による休校期間中は、小学校時代からのチームメートで、バッテリーを組む有方智紀捕手(3年)と自宅近くの公園でキャッチボール。その時間を利用して、新球を習得できたという。カーブ、スライダーも駆使した127球。興国の喜多隆志監督からは「うちも簡単に点を取れないことは分かっていました」と称えられた。

 今春も100名の京大合格者を輩出するなど公立の超進学校。それでも勉強との両立を成し遂げ、体重は10キロ増、最速は15キロもアップした。将来の夢はプロ野球選手。筑波大への進学を希望するのも「体の使い方を自分から学んでみたい」という理由からだ。取材の最後、秀才左腕は力強く言葉をつないだ。

 「大変なことも多かったですが、楽しい3年間でした。この悔しさを糧に、次のステップへ進みたいです」

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