大谷のトミー・ジョン手術は成功　打者でのプレーに影響なし

悔しそうな表情を浮かべる大谷（AP）
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　エンゼルスの大谷翔平投手（26）が2日（日本時間3日）、アストロズ戦に先発。1回2/3を投げて無安打2失点、5四球で降板し、右腕に違和感を訴えてMRI（磁気共鳴画像装置）検査を受けた。トミー・ジョン手術の日本の権威である慶友整形外科病院の古島弘三医師（50）は、打者でのプレーが今回の異変とは無関係との見解を示した。

　違和感がどの程度のものか、検査結果がどのようなものか分からない段階なので、何かが起きている、ということに関しては、何も言えません。フォームを変えて（肩肘に）何らかのストレスが掛かっているのかもしれませんが、150キロ以上出ているので、手術自体が失敗したとは言えないでしょう。

　私が執刀したプロ選手では、（元ヤクルトの）館山投手が2度目のトミー・ジョン手術の後、2軍戦で打者1人か2人で降板して3度目の手術に至ったケースがありますが、それ以前から手術が多かった彼の場合は特殊。一般的に、手術から1年半以上がたっているので、そこで投げて問題なければ患部に問題はないはず。メジャーのレベルで投げて大丈夫なところまでいっているので。もちろん、成功しても、小さなトラブルがないわけではありませんが。

　一つ言えるのは、打者をやっていたことが、今回（の異変）とは関係ないだろうということ。去年も普通にプレーしていたし、今年もホームランを打っている。リハビリ期間を含め、打者でのプレーが影響していることはないと思います。（慶友整形外科病院整形外科部長、慶友スポーツ医学センター長）