【市川いずみの届け夏エール】静岡のエース松下静君、夢舞台59球で幕も…次は「感動を伝える側に」

[ 2019年8月8日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第2日1回戦   静岡1―3津田学園 ( 2019年8月7日    甲子園 )

<静岡・津田学園>エースナンバー「1」を背負い、先発した静岡・松下(撮影・北條 貴史)
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 静岡のエース松下静君は「ふがいない結果で悔しい」とボロボロと大粒の涙をこぼしました。中学生の頃は甲子園の季節になると家にこもり1日中、テレビ観戦するほど大の高校野球好き。17年春には静岡と大阪桐蔭の試合を甲子園のバックネット裏で観戦しました。

 「このユニホームの1番を背負ってここに立ちたい」。大正―昭和―平成―令和。4つの時代で甲子園に出場した伝統校のエースナンバーを手にするのは簡単ではありません。昨秋、疲労骨折した右肘を手術した松下君が投球できるようになったのは3月。春は背番号11の3番手でしたが“静高の1番”への強い憧れが彼を奮起させました。

 やっとつかんだエース番号で臨んだ夢舞台。「打つ手がなかった」と序盤からつかまり3回で降板しました。その後は安打を放った仲間の打撃防具を全力で一塁に取りにいくなど、逆転を信じ笑顔でサポートに徹しました。

 将来の夢は新聞記者とか。「次は感動を伝える側になりたいです」。59球でマウンドを降りた悔しさを味わったからこそ、球児に寄り添った素敵な伝え手になるはず。甲子園で後輩たちを取材する彼の姿が楽しみです。

 ◆市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。高校野球検定に合格し、自宅に甲子園の土を飾るほど生粋の高校野球好き。

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