【令和新時代 夏のメモリー】静岡 4元号で出場 98年間不変の重みある伝統ユニ背負い

[ 2019年8月8日 07:45 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第2日1回戦   静岡1―3津田学園 ( 2019年8月7日    甲子園 )

大正15年夏の第12回大会を制した静岡中(岳南球友会資料から)                               
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 時代を重ねても、変わらないものがある。大正から昭和、平成、そして令和。4元号で甲子園出場の静岡は、不変の伝統を受け継いでいる。

 1―3。試合には敗れた。でも、選手は誇りを胸に戦った。100年近く前と同じように。2年生の2番・神谷は真っすぐ前を見て言った。

 「静高は伝統という背負うものがある。だからこそ謙虚でないといけないと言われる。名前負けせず、またここへ戻ってきたい」。甲子園の土で真っ黒になったユニホームが輝いている。1896年(明29)の創部という長い歴史が、そこに象徴されていた。

 白地の胸に筆記体のローマ字で「Shizuoka」。創部当初は旧制一高(現東大教養学部など)と同じ活字体だったのが、1922年(大11)に筆記体へ変わったのは明大野球部の影響だったという。以来98年間、静岡のユニホームは変わっていない。卒業生や同校野球部のファンら約200人の会員が在籍する「岳南球友会」の松永啓氏(59)は「ファンの市民が練習から応援に来るんです。初優勝した大正15年からずっと同じ。ファン、卒業生、OB、現役選手が過去、現在、未来へ一体になる。それが“静高野球文化”。試合に勝っても負けても令和の次の時代も続きます」と力を込めた。

 4元号を不変のユニホームで戦い抜く静岡。1926年以来、3元号ぶりの優勝へ、また新たな一歩を踏み出した。(秋村 誠人)

 《26年静岡中時代に初V》静岡の初優勝は静岡中時代の1926年の第12回大会だった。初戦(2回戦)で早実を下して波に乗ると、準々決勝では前橋中に延長19回の末に勝利。準決勝で高松中、決勝は大連商を2―1で下した。左腕・上野精三と福島鐐主将とのバッテリーが活躍。3年連続3度目の出場での栄冠だった。また、この夏に4元号で出場を果たしているのは静岡のほか、米子東、高松商、広島商の計4校となっている。

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