津田学園・前11K完投&V打 9回にギア上げ最速145キロ「全力は2、3球」

[ 2019年8月8日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第2日1回戦   津田学園3―1静岡 ( 2019年8月7日    甲子園 )

<静岡・津田学園>11三振を奪い1失点完投した津田学園・前(撮影・後藤 大輝)   
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 最速152キロを誇る津田学園(三重)のプロ注目右腕・前が11三振を奪い、160球で1失点完投。初出場だった2年前に続いて2回戦進出を果たした。

 「無駄な球が多かった。中盤から下半身を使えるようになった」

 センバツの悔しさが進化の原動力となった。龍谷大平安との初戦で延長11回を170球完投も0―2敗戦。「体力がなくて点を取られた」と走り込みやスクワットの量を増やした。制球難の序盤を切り抜け、ピンチでギアを上げた。「全力は2、3球」。9回にこの日最速145キロを出すなど球威は衰えなかった。佐川竜朗監督は「悪いなりに試合をつくれるようになったのが成長した点」と称えた。

 2回には自ら決勝の2点二塁打。この日は指揮官の41歳誕生日だっただけに「絶対に勝利をプレゼントするつもりだった」と胸を張る。2回戦では履正社と激突するが「コースを突いて変化球を決めれば抑えられる」と臆さない。次戦の13日は自身18歳の誕生日。チーム初の1大会2勝を飾り、自らも祝う。 (石丸 泰士)

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2019年8月8日のニュース