米子東・福島悠 左手骨折、強行出場も結果出せず…両親に感謝、将来の夢は「地域一の農家」

[ 2019年8月8日 19:05 ]

第101回全国高校野球選手権大会 1回戦   米子東1―8智弁和歌山 ( 2019年8月8日    甲子園 )

アルプス席で応援する米子東・福島悠の家族(右から父・公明さん、母・マリテスさん、姉・麻奈美さん)
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 夢があるから、今に全力を尽くす。米子東の5番・福島悠。1―8で敗れた試合後の控え室で、その目はもう真っ赤だった。

 「やっぱり悔しいです。甲子園はたくさん応援してくれる人がいて、その人たちに応えたかった」。走者を置いた3打席で併殺打に一飛、三振。5番打者として本来の力を発揮できなかった。実は大会直前の7月31日、打撃練習中に左手首の有鉤(ゆうこう)骨を骨折。6日にボールを打てるようになったばかりで、前日に痛み止めの注射を打っての強行出場だった。でも、福島悠は「チャンスで回してくれたのに、一本打てなかった。自分の責任で負けた」と言い訳はしなかった。

 そんな福島悠の将来の夢は「地域一の農家」だ。実家は米子市福万で農業を営む。米作りを中心に、作業場を含めた農地は30ヘクタールある。その家業を継ぐ。「支えてくれた人たちに恩返ししたいんです。それには農業が一番だと」。好きな野球をさせてくれた両親。母・マリテスさん(49)にはいつも明るく励まされた。感謝の思いは尽きない。

 新聞記事で息子の夢を知ったという父・公明さん(58)は「すごく嬉しかった」。この日、一塁側アルプス席でマリテスさん、長女・麻奈美さん(20)と声援を送った公明さんは「こんな素晴らしい舞台に連れてきてもらって感謝しています」と目を細めた。

 今後は農業系の大学に進学希望。大学まで野球を続けて卒業後に農家を継ぐ。「大学ではチャンスに強い打者になりたい」。福島悠はそう言って先を見据えた。

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