加藤登紀子 最初はヒットしなかった「百万本のバラ」への愛着「長い私の人生が関係している」

[ 2023年1月22日 21:35 ]

加藤登紀子
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 シンガー・ソングライターの加藤登紀子(79)が、22日放送のBSフジ「霜降り明星のゴールデン☆80’S」(日曜後8・00)にゲスト出演し、代表曲「百万本のバラ」への思いを語った。

 1987年に大ヒットした楽曲で、元はロシア語の歌謡曲だった。満州ハルビンで生まれた加藤は、「家族はロシア人と一緒に暮らしていたんですよ」と、自身のルーツを告白。「戦後、どっちかというと広い大陸の中から流れ着いた流れ者たちですよね、ロシア人って。その人たちが中国大陸から日本に流れ着いてきた人たちに働いてもらおうと、レストランを開いたんです」と明かした。そこで流れていたのが、ロシアの音楽だったという。

 「百万本のバラ」は日本にも伝わっており、日本語の詞も付いていたが、加藤は自分なりの訳詞を付けることに。「ロシア語の元の意味を全部調べて、これはすごいストーリーだから、そのまま歌ったらいいんじゃないか?と思って訳詞を付けたら、すっと乗っかったんです」と明かした。

 楽曲は「しばらくはヒットしなかった」が、「私の愛唱歌みたいにして」歌いつないでいたことを明かした。「レコーディングを正式にして、“ドーナツ盤(レコード)のA面をこれにしよう”と言ったのは、歌い始めてから3年くらいたってから」。87年発売のアルバムに収録されると、大きな反響が起き、シングルカットされるとミリオンセールスを記録した。加藤は「『百万本のバラ』とのふとした出会いは、長い私の人生のことが関係しているので、とても大事な曲になりました」と、楽曲への愛着の強さを口にしていた。

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2023年1月22日のニュース