加藤登紀子 「知床旅情」の不思議な売れ方「レコード会社の人が“おかしいことが起こってる”って」

[ 2023年1月22日 20:39 ]

加藤登紀子
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 シンガー・ソングライターの加藤登紀子(79)が、22日放送のBSフジ「霜降り明星のゴールデン☆80’S」(日曜後8・00)にゲスト出演し、代表曲「知床旅情」の裏話を披露した。

 もともとは故・森繁久弥さんが「オホーツクの舟歌」として1960年に発表した楽曲。森繁さんが新たに歌詞に手を加えて「知床旅情」として生まれ変わり、加藤が70年に歌って大ヒットした。加藤は「ホントにできたのが60年代で、私が歌ったのが70年。80年代じゃないんですよ。だけど、いつの歌とも言えないくらい。60年以上たったんです、あの歌は。ある種、民謡に近いというか、人々の歌として入っているんだと思います」と、楽曲の長い歴史を説明。この楽曲で、加藤は71年には日本レコード大賞の歌唱賞を受賞。同年にはNHK紅白歌合戦に初出場するなど、広く知られることになった。

 同曲との出会いは、後に夫となる故・藤本敏夫さんがきっかけだったという。「あの歌を初めて聴いたのは、藤本敏夫という…後に結婚するんですけど、彼が私のために歌ってくれたんです」。北海道・知床を歌った“ご当地ソング”だが、兵庫出身の藤本さんのみならず、関西ではよく知られた楽曲だったという。「関西でみんなが歌ったりするほど、知られていたということなんです。関西の学生の間で知られていて、私に彼が歌ってくれたんです」と明かした。

 その後、加藤がこの曲をレコーディングすることに。レコードは沖縄のご当地ソング「西武門(にしんじょう)哀歌」だったが、「知床旅情」はなぜか大阪でヒットしたという。「考えもしなかったんだけど、大阪だけで売れ始めたんです。それでレコード会社の人が“おかしいことが起こってる”って。どうしてこれが売れているのか分からないって」と振り返っていた。

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