小堺一機「その日のその人と話をしようと思った」31年間“昼の顔”を務めた秘訣をハライチ・澤部に伝授

[ 2023年1月22日 16:08 ]

小堺一機
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 タレントの小堺一機(67)が、22日放送のフジテレビ系「なりゆき街道旅」(日曜正午)に出演。長寿番組の秘訣をMCの「ハライチ」・澤部佑(36)に語った。

 小堺は1984年から「ライオンのいただきます」の司会に抜擢され、1991年からは「ライオンのごきげんよう」として31年間、フジテレビのお昼の顔を務めた。同局の昼の新バラエティー番組として新年から始まった「ぽかぽか」(月~金曜前11・45)でMCを務める澤部が「こういう考えを持ってやっていたよとか、コツというのを知りたい」と長寿番組の秘訣を尋ねた。

 小堺は「最初はね、上手い司会者になりたいと思うじゃないですか。でも、そういうのってやっぱりゲストの方が感じるんでしょうね。(司会が)持っていきたい方に持って行くとか。だから着地点を決めなかったです」とあえて最終の方向性を決めなかったという。「キザな言い方をしたんですけど、いろんな資料をいただいたのはもちろん読む。けど、本当にその方がおしゃべりが上手な方だけじゃないから、その日のその人と話をしようと思った」とゲストの素顔を掘り下げる極意を明かした。

 続けて「賞を獲った誰々さんじゃなくて、もしかしたら、すごい楽しいことが昨日あって、元気に来る人もいるし、お仕事だから皆(テンションの)レベルを上げてくれるけど、ちょっとあまりテンションが…って前室で見てると分かるじゃないですか」と事前にゲストの機嫌や状態をリサーチ。そして「知ってるスタッフに“こないだコルフ行ってさ”と会話していることを聞くと、あ、ゴルフの話をされるんだなって。盗み聞きだけど、オープニングで“先日、ゴルフ行かれたみたいですね”とか言うと、話が出てくる。ある種、無責任。ゴールを決めないんです」とゲストの気分を見極めたり、会話をチェックしたりしてトーク内容の糸口にすると語った。

 そして、「大将」と尊敬する萩本欽一から「お客さんが思ってることを言ってあげればいいんだよ」と教わったそうで、萩本も「俺だって毎日、面白いこと言えないよ。小堺が困ってるなってお客さんが思ったら、今までお前が隠してたんだよ」とも指摘されたといい「結局バレバレだから、困ってるんですって顔したら、お客さんがドーンって(ウケた)」と振り返った。萩本には「お客さんはお前を信用してない。好き嫌いの前に信用してない」とも言われたと明かし「だから、“俺ダメです”って言った時に信用してくれた」と観客の前でダメな自分を見せることで、信用につながりスタジオに一体感が生まれたと振り返り、澤部に背伸びしなくていいと助言していた。

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2023年1月22日のニュース