あのねのね 京産大凱旋ライブ 500人の前で「赤とんぼの唄」「魚屋のオッサンの唄」

[ 2023年1月22日 21:21 ]

「50周年記念コンサートのためのリハビリライブ」を母校・京産大で開催した「あのねのね」の原田伸郎(左)、清水国明
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 フォークデュオ「あのねのね」の原田伸郎(71)、清水国明(72)が22日、母校・京産大(京都市北区)に凱旋。「レコードデビュー50周年記念コンサートに向けたリハビリライブ」を開催。在校生、卒業生、関係者ら500人の前で大ヒット曲「赤とんぼの唄」「魚屋のオッサンの唄」などコミックソングや「青春旅情」「嫁ぐ朝に」などシリアスな歌も含め17曲を熱唱した。

 デビュー50周年を迎え、周りから「50年ってすごいな」との反響だらけ。TikTokでは若者の間で「ネコ・ニャンニャンニャン」が大バズリしたことも「キッカケの1つ」と原田。10年前に40周年ライブを開催した時には「これが最後」と思った原田が号泣するシーンもあったが「まだやれる」と50周年コンサート開催が決まった。さらに清水は「眠っているファンを起こさんと」と“リハビリライブ”と称して母校で無料での公演をスタート。全国10カ所でライブを開催する予定だ。

 第1回“リハビリライブ”は音が合わずにやり直すシーンも。アンコールの練習も客席に強要して笑わせた。「赤とんぼの唄」「金魚の唄」「ネコの怨念の唄」などコミックソングには客席から「懐かしいな」との声も。「あのねのね」のバックバンドを務めていた河島英五さん作詞・作曲の「青春旅情」も披露した。

 一方で、下ネタソングも多く作られたが、レコード発売後にラジオで「放送禁止」とオンエアされなかった下ネタ満載の「つくばねの唄」は、「歌って大丈夫か審査してもらう」と2人が熱唱。「中途半端やな」という清水に「もっと歌ってもいいんじゃないかな」と原田は過激性を求めた。次回ライブで歌うかは未定だ。

 母校で歌うのは初めて。4歳の孫の前で歌った清水は「まだ声が出てる。うれしい」と2人できれいにハモって満足げ。原田は「若返った、元気をもらえたと言ってもらえて、まだ役に立つんやなと思った。うれしい反応です」と感慨深げだった。

 歌唱中の写真撮影、録音もすべてOK。「何も(DVDなど)計画はないから。拡散してください」と通常のライブとは正反対のオープンな公演。「ビジネスにしようと思ってない。笑いが生きる力、エネルギーになれば」と清水が説明する。コロナ禍、物価高で今ひとつ明るくならない世の中に、一筋の光をという考えだ。今後は名古屋、金沢での“リハビリライブ”の後、6月24日に京都・先斗町歌舞練場で50周年記念コンサートを開催。11月の東京まで全国ツアーを続ける。

 京産大に入学した原田が、1年先輩の清水とバイト先で知り合い、原田が落語研究会で出会った後の笑福亭鶴瓶(71)、鶴瓶夫人らと「あのねのね」を71年に結成。在学中の73年3月に原田と清水がデュオとして「赤とんぼの唄」「魚屋のオッサンの唄」でメジャーデビューした。曲が大ヒットする中、話術でも人気者となり、数多くのテレビ、ラジオに出演した。

 その後、原田は関西に拠点を置き、MBSラジオ「ヤングタウン」、MBSテレビ「夜はクネクネ」などで人気を博した。清水もテレビ、ラジオで活躍する傍ら、オートバイの国際A級ライダーとして「鈴鹿8時間耐久ロードレース」にも出場。近年は山口の無人島で「漁師をやってます」と自然と戯れる毎日だ。

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2023年1月22日のニュース