柳沢秀夫氏 日大理事長の脱税逮捕「アメフト事件で補助金が削られた後、また復活。なぜなのかなって」

[ 2021年12月1日 13:46 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
Photo By スポニチ

 元NHK解説委員でジャーナリストの柳沢秀夫氏が1日、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。所得税法違反の疑いで日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)が逮捕されたことに言及した。

 末松信介文部科学相は11月30日の閣議後記者会見で、田中容疑者が逮捕されたことを巡り「日大幹部に早急に来省を求め、説明責任を果たすよう指導する」と述べた。9月に東京地検が強制捜査して以降、日大は記者会見など公の場で説明しておらず、対応の改善を要請する。交付が保留されている2021年度の私学助成金については「厳正な判断がなされることが重要だ」とした。学校経営に関して役職員が逮捕・起訴された場合などは減額や不交付にするとの規定があり、日本私立学校振興・共済事業団が年明けに判断する。

 柳沢氏は「アメフト事件で補助金がだいぶ削られた後、全国の私大で2番目にまた復活していますよね。これなぜなのかなって。今、(杉村)太蔵さんが指摘していた(永田町に飛び火する恐れの)部分で言うと、あれだけの騒ぎがあったからそんないきなり補助金の額が上がるのではなくて少し様子見なのかなって思うけど、いきなりトーンと上がってきているっていうのは交付する側との間で悪い関係があったらこうなってこないと思うんで、そういうところにつながってくるのかなって気がする」と指摘。

 そして「いずれにしても学生に悪い影響が及ばないように、これを第一に考えてほしいなと。学生たちが一番つらい思いをしている。在校生もそうだし、これから受験しようとしていた人もそうだし、これから就職しようとしていた人たちも大学の名前がこういった形で伝えられたことによって不利益を被るようになっては、こればっかりはかわいそうなんて言葉では表現できないくらいのものになる。これから行政的にも見直さなければいけない部分はあるかも知れませんが、子どもたちに悪い影響が及ばないように、それだけは考えてほしいなと思います」と自身の思いを述べた。

続きを表示

2021年12月1日のニュース