新語・流行語大賞トップ10 オリ・パラ関連は「ゴン攻め」など3語、コロナ関連は「黙食」ほか2語

[ 2021年12月1日 14:00 ]

東京五輪でトリックを決めガッツポーズを見せる西矢。スケートボード解説を務めた瀬尻稜の解説が話題になった
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 年末恒例の「2021ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の発表・表彰式が1日、都内で行われ、年間大賞に大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)の「リアル二刀流」「ショータイム」の2語が選ばれたほか、ノミネート30語の中からトップ10が発表された。

 「新語・流行語大賞」は84年にスタート。ユーキャンとの提携で04年から現在の名称に改称された。選考は「現代用語の基礎知識」編集部の調査による30のノミネートから、選考委員会が10語を選んだ。選考委員は姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)。

 トップ10は以下の通り(順位なし、並びは五十音順)。

 ◆うっせぇわ 歌手・Adoの楽曲。YouTubeでは再生回数1億9000万回を突破。「うっせぇうっせぇ…」と連呼する歌詞がインパクト大。大みそかNHK紅白歌合戦に初出場する。

 ◆親ガチャ 生まれる際には親を選べず、自分が経済面や容姿など、どんな境遇で生まれるかが運任せであることから、ガチャガチャになぞらえた表現。ネットなどで広がった。

 ◆ゴン攻め/ビッタビタ 東京五輪の女子スケートボードで解説を務めたプロスケートボーダーの瀬尻稜が、放送で発した言葉。競技独特の世界観で話題になった。

 ◆ジェンダー平等 性別による差別がないことを目指した社会。SDGsの目標の一つにも掲げられている。森喜朗氏が東京五輪組織委員会の会長在任時、JOC評議員会で「女性がたくさん入る会議は時間がかかる」と発言したことなどで問題視された。

 ◆人流 人の流れ。新型コロナウイルス感染の爆発的拡大で、人の増減を表現する際に使われた。感染症専門家や政府が頻繁に「人流抑制」を訴えた。東京・JR品川駅を歩く大勢のサラリーマンの姿も印象的に使われた。

 ◆スギムライジング 東京パラリンピックのボッチャ個人で金メダルを獲得した杉村英孝の得意技。球の密集地帯で、目標のジャックボール近くに乗り上げるようにして置く超難度の技術。

 ◆Z世代 生まれたころからスマートフォンなどインターネット環境が整っていた世代。主に90年代中盤から2000年代前半に生まれた世代を指す。

 ◆ぼったくり男爵 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が、感染爆発の中で東京五輪・パラリンピックの開催を強行したことで、米紙ワシントン・ポストが揶揄した表現。

 ◆黙食 新型コロナウイルスの飛沫感染を防止するため、会話を慎みながら食事をすること。会話の際はマスクを着用することが推奨された。飲食店でもよく見かけたワード。

 ◆リアル二刀流/ショータイム エンゼルス大谷翔平選手の投打にわたる活躍。投手としてだけでなく、登板がない試合も打者として出場したことから。「ショータイム」は、大谷の華々しい活躍を現地実況が大谷の名前にかけて評したもの。

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