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「落ち込む暇なんてない」 広島・小園の復調を促した「切り替え力」 原点は1年目の失策にあり

[ 2022年5月18日 07:30 ]

広島・小園
Photo By スポニチ

 どれだけ安打から離れようと、下を向いて試合に臨んだことは1度もなかった。「打撃で結果が出ていなかったけど、守備はできていた。そこからリズムをつくれていたので、そんなに落ち込むこともないし、できることをやるしかなかった」。広島・小園海斗内野手(21)が開幕から1カ月以上続いた打率1割台を抜け出して、復調を印象づけている。

 切り替えの大切さは、新人時代に学んだ。初昇格した高卒1年目の19年6月、敗戦につながる適時失策を犯すなど守備でのミスが続いた。試合後にベンチ裏で悔し涙を流したこともあった。その姿を見かねた緒方監督に呼ばれて伝えられた。「明日があるのだから切り替えるように。落ち込むのではなくて、投手の対策を練ったり、どうチームに貢献できるかを考えなさい」。この言葉は、2年目に2軍暮らしが続いたときにも胸に刻み、今季の不振時にも思い起こしたことだろう。

 「緒方監督に言われてから、落ち込んでいる暇なんてないなと思った。明日は絶対に来るし、試合に出ないといけない。悪かったことは悪かったこととして反省し、次の日を迎えようと思っている」

 オフ期間には精神面の重要性を自ら口にしていた。「調子が悪くなると気持ち的に焦りも出てくるし、体もついてこない。(調子を維持するために)一番大切になるのは、気持ちじゃないですかね。メンタルが強くならないといけない」。4月終了時点で打率・157だった不振を跳ね返し、5月の復調には「必死にやっているだけです」と、がむしゃらさを理由に挙げる。小園には、レギュラーに定着するために欠かせない気持ちの強さがあるようだ。(記者コラム・河合 洋介)

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