明大 12点快勝で完全V王手!村松、代打で復活、三振も存在感

[ 2022年5月18日 05:30 ]

東京六大学野球第5週最終日   明大12―7慶大 ( 2022年5月17日    神宮 )

<明大・慶大>主将の村松(左)にねぎらわれる3本の適時打を放った明大・上田(撮影・木村 揚輔)
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 3回戦1試合が行われた。明大が16安打12得点の猛打で、慶大を12―7で破り、勝ち点を4に伸ばし首位に立った。プロ注目の内野手・村松開人主将(4年)が右膝手術から復帰し、代打で今リーグ初出場するなど戦力も整った。21日からの立大との最終カードでは、勝ち点を挙げたチームが優勝。慶大は72年秋以来50年ぶりの3連覇を逃した。

 代打を告げるアナウンスに、歓声が上がった。7回1死一塁。村松が今リーグ12試合目で初出場。2月中旬に右膝手術を受けたドラフト候補二塁手は、空振り三振に倒れたが心が熱くなった。

 「サポートしてくださった方に感謝を伝えたい」

 主将の復帰を祝うように、チームは16安打12得点。終盤、3点差まで迫られたが、村松がベンチから冷静に細かくポジショニングを指示するなど、反撃を振り切った。右膝手術で全治3カ月。プレーできなかった開幕から、田中武宏監督はベンチ入りを指示した。熱くなりやすいチームを一歩引いた声掛けで鼓舞するなど「戦力」として戦った。勝ち点4で首位に浮上し、6季ぶりの栄冠を勝ち点5の完全優勝で飾るチャンスを得た。

 勝ち点を奪えば優勝となる21日からの立大戦へ、指揮官は「彼が入ってくるだけで(相手の)プレッシャーは変わる」と頼れる主将の存在感を強調。村松も「100%に近い感覚で練習できている。最善のパフォーマンスができればと思います」と力を込めた。(柳内 遼平)

 ≪3年生4番・上田は3安打3打点≫明大の3年生の4番・上田が、初回の先制二塁打を含む3安打3打点。今季13打点でリーグ戦トップに立ち「普通なら捕られる打球が抜けた。調子が良い」と笑った。「希由翔(きゅうと)」の名は父が読みを決め、母が「希望に向かって自由に翔(と)ぶ」と願いを込めて漢字を選んだ。1メートル82、88キロの恵まれた体格を持つ左の長距離砲は「全然可愛いとは思われていないですけど」と笑った。

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2022年5月18日のニュース