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痛烈!一閃!巨人サヨナラだ~!移籍後初、中島が決めた!9回に一気逆転2位浮上

[ 2022年5月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2広島 ( 2022年5月17日    宇都宮 )

<巨・広>9回、逆転サヨナラ2点適時打を放ち、手荒い祝福を受ける中島(中央)=撮影・河野 光希
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 巨人は17日、零敗ムードが漂った広島戦の9回に3―2の劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾って2位に浮上した。1点差に迫りなお無死満塁で、中島宏之内野手(39)がサヨナラ2点打を放った。若手時代自主トレしていた思い出の地・宇都宮で、移籍後初のサヨナラ打。前日には巨人戦実況を長く担当した日本テレビアナウンサーの河村亮さんが14日に急死していたことが分かり、チームは悲しみに暮れたが、一丸となって手向けの1勝をささげた。

 まさに「痛烈!一閃(いっせん)!」と叫びたくなるような打球が左翼手の頭を越え、中島が右手を高々と上げる。歓喜のウオーターシャワーを浴び、チーム最年長の39歳はずぶ濡れだ。

 「ノーアウトでつながって、そのままの勢いでね。いい場面でいかしてもらったから、なんとかヒーローになったろと思っていた」

 0-2の9回にドラマが待っていた。8回まで3安打に抑えられていた遠藤を、連打と四球で無死満塁とし降板させた。2番手・ターリーからポランコの左前適時打で1点差。なお無死満塁で、中島が19年の巨人移籍後初サヨナラ打となる逆転2点適時打で決めた。

 宇都宮は中島にとって若き日に泥まみれになった思い出の場所だ。高卒で入団した西武でレギュラーをつかむまでの3年間、先輩に連れられ、自主トレを積んだ。「清原球場。ここだなと思って。鮮明には覚えていなかったけど、懐かしい」。記憶はおぼろげながら、当時流した汗と涙がプロ22年目、今年7月で40歳になる勝負師の血となり、骨となっている。前夜は球団のバスで宇都宮入り。ホテルの食事会場には名物のギョーザが並んでおり「宇都宮いうたら、みんなギョーザいうから。5個くらい食べた」と豪快に笑った。

 移動日だった前日、チームにとってかけがえのない人の訃報が届いた。12年に原巨人の日本一達成の実況などを務めた日本テレビアナウンサーの河村亮さんが脳出血のため、14日に54歳で急死。「痛烈!一閃!」などの名実況でファンにも広く愛された。原監督は「競技の知識も非常に豊富で、エネルギッシュな取材の前には、圧倒されるような思いをしたことを昨日のことのように思い出します」とコメントしていた。

 天国で見守る河村さんにささげる劇的勝利で2位浮上。9回の怒とうの攻撃に指揮官は「アウトカウント一つもやらずに取れたというのは、それぞれがいい役割を果たしてくれた」と目尻を下げた。感染対策のため地方開催が激減し、コロナ下では初となる18年以来4年ぶりの宇都宮でのプロ野球開催だった。「そうそうできない場所。喜んでもらえたのが一番良かった」と原監督。地方のファンにも、天国にも、最後まで諦めない姿をしっかりと届けた。(花里 雄太)

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