これぞ主砲だ!岡本和が母に感謝の2打席連発、初のサヨナラ弾「丈夫な体に産んでくれて感謝しきれない」

[ 2021年5月9日 18:20 ]

セ・リーグ   巨人7―5ヤクルト ( 2021年5月9日    東京D )

<巨・ヤ7>お立ち台でカーネーションを手にする岡本和(撮影・森沢裕)
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 巨人の主砲・岡本和真内野手(24)が1点差に迫る8回の6号ソロに続いて、9回には2打席連発となる劇的な逆転サヨナラ7号3ランを放ち、チームの連敗を阻止した。

 巨人はリリーフ陣がリードを守れず、7回に一挙4点を失って3―5。だが、ここからが主砲の意地の見せどころだった。岡本和は8回、マクガフから7戦ぶり一発となる6号ソロを放って1点差。9回には1死一、二塁で打席に入ると、ヤクルト守護神・石山のスライダーを右翼スタンドに叩き込む逆転サヨナラ3ランを放ち、チームに劇的な勝利をもたらした。巨人のサヨナラ勝ちは3月26日に行われたDeNAとの開幕戦(東京D)で亀井がNPB史上初となる開幕戦代打サヨナラアーチを放って以来今季2度目。岡本和のサヨナラ本塁打はプロ7年目で初となった。

 「なかなか打ててなかったので、いいところで。打てて良かったです」と試合後の第一声を発した岡本和は自身初のサヨナラアーチに「初めてだったのでびっくりしました」と目を白黒。ダイヤモンドを一周して本塁付近で出迎えたチームメートたちにもみくちゃにされたが「初めてだったんで、どういうふうにかえればいいのか分からなかったんですけど、まあ、あの…。打てて良かったなと思います」と岡本和らしい淡々とした言葉の中に喜びをにじませた。

 「何とかね、後ろにつなごうと。食らいついていこうと思ってたんで。その結果がホームランになって良かったなと思います。迷惑かけてる部分が多かったので、まだまだこれから打てるように頑張っていきたいなと思います」と岡本和。この日は「母の日」とあって、球審のマスクからスコアボードまでピンク色に染まった。一日限定でピンクの配色が許可された試合で岡本和もピンクのスパイク、ピンクのリストバンドで試合に臨んだ。母について聞かれると「本当に丈夫な体に産んでくれて、あのー…。ホントに感謝しきれない…です、はい。ありがとうございます」とこの時ばかりは一人の息子に戻ってはにかみながら母に感謝を伝えていた。

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