広島高卒3年目コンビ 羽月プロ1号!小園3安打!全4得点絡んだ

[ 2021年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4ー3中日 ( 2021年5月8日    バンテリンD )

<中・広(7)>4回無死、羽月は右越えソロホームランを放ち、三塁を回りガッツポーズする(撮影・椎名 航)
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 無欲で振り抜いた。0―1の4回無死。広島・羽月が中日先発・福谷の143キロ直球を右翼席へと運んだ。

 「コンパクトに…と思っていた。思ってもいなかったのでうれしいです」

 3年目、通算97打席目の初本塁打に笑みがはじける。5回にも適時打を放ち、2安打2打点。21歳が連敗を6で止める原動力となった。

 身長1メートル67はDeNA・柴田に並ぶ、リーグ最小兵野手。佐々岡監督も「ビックリ」と言う一撃でチームは活気づいた。勢いを加速させたのは小園だ。

 1―1の5回1死、一塁内野安打で出塁し、犠打で二進後、羽月の適時打で生還。「ああいう1本でチームも乗る。その後に点が入って良かった」。2―2の7回無死からは左前打で出塁し、菊池涼の二塁打で決勝の本塁を踏むなど、今季初3安打で2得点。18年ドラフト同期入団。7位の羽月に負けずに続いた。同学年の中日・根尾と初めて同一試合で先発出場を果たしたことも刺激になった。

 2人の若手が8試合ぶり4得点全てに絡んだ。羽月は返ってきた記念球を手に「明日が母の日なので、母親に渡します」と笑った。孝行息子たちが浮上の推進力となる。(桜井 克也)

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