履正社、大会最多タイ5発!主砲・井上は地方大会から4戦連発

[ 2019年8月8日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第2日1回戦   履正社11―6霞ヶ浦 ( 2019年8月7日    甲子園 )

<霞ケ浦・履正社>初回2死、地方大会から4戦連発となる左越えソロ本塁打を放つ履正社・井上(撮影・北條 貴史)
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 履正社(大阪)が06年智弁和歌山がマークした1試合5本塁打の大会記録に並んだ。初回だ。桃谷の先頭打者弾が飛び出すと、2死からプロ注目の4番・井上も左翼ポール際へ運んだ。

 「真っすぐを待って、変化球に対応できた。詰まっていたけど、振り切ったし、(右手が)押し込めました」

 今春に続く2度目の甲子園で初の感触だった。井上にとっては、大阪大会準々決勝から4試合連続本塁打。高校通算47本目のアーチは、大会屈指の好投手・鈴木寛のスライダーに反応したものだ。

 この一打のために流してきた汗がある。センバツでは星稜・奥川に4打数無安打、2三振。カウントを取るスライダーに手が出なかった。4番の仕事は相手エースの自信を打ち砕くこと。そう信じてレベルアップに取り組んできた。

 試合用の金属バットより2センチ長い86センチの木製バットでティー打撃を行った。「意識はおへそのあたり」と体の中でボールを捉える感覚をつかむことに時間を費やした。岡田龍生監督も「ミート率とかスイングスピードとか測定の数字は安田(ロッテ)を超えている」と証言した。

 3回に野上が2ラン、5回には西川がソロを放ち、9回には桃谷がこの日2発目の高校通算25号ソロをマークするなど、打線は17安打11得点。「ホームランのタイ記録というのは、試合後に知りました。やっと1本、何とか1勝ですけど目標は全国制覇」。8回にも中前適時打を放った井上は3安打2打点。帽子には「頂」の文字が書き込まれている。(鈴木 光)

 ◆井上 広大(いのうえ・こうた)2001年(平13)8月12日生まれ、大阪府出身の17歳。小2からソフトボールを始め、南郷中では東大阪シニアに所属し捕手。履正社では1年夏からベンチ入りし2年秋から4番。高校通算47本塁打。遠投115メートル、50メートル6秒3。1メートル87、94キロ。右投げ右打ち。

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