「鎌倉殿の13人」最終回“タイトル回収”ネット驚き「トウちゃんの13人」総集編も有終トレンド世界1位

[ 2022年12月29日 17:40 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回(第48話)。子どもたちに武芸を教えるトウ(山本千尋・手前)(C)NHK
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 脚本・三谷幸喜氏(61)と主演・小栗旬(39)がタッグを組み、視聴者に驚きをもたらし続けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は今月18日、最終回(第48話)を迎え、完結した。話題のシーンを振り返る。29日は「総集編」(後1・05~5・40)が放送され「#鎌倉殿の13人総集編」がツイッターの世界トレンド1位に。本編も全48話のうち42回、世界トレンド1位に輝くなど、1年間を通じて反響を呼び続けたが、有終の美を飾った。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 最終回は「報いの時」。北条義時(小栗)は北条泰時(坂口健太郎)を鎌倉方の総大将に据え、朝廷との“最終決戦”「承久の乱」(1221年、承久3年)に勝利。後鳥羽上皇(尾上松也)を隠岐島へ流罪とした。

 “2代目善児”として義時に仕えた仕事人・トウ(山本千尋)に、新しい人生が開けた。

 政子(小池栄子)「あなたにお願いがあるの。あの子たちに武芸を教えてほしいのよ」

 トウ「この子たちは」

 実衣(宮澤エマ)「戦で親を亡くした子たち」

 政子「どうせ戦のない世の中になったら、あなたも暇になるでしょ」

 そして“13人の子ども”に指南。どうも“暗殺術”に見える。

 トウ「ひい、ふう、みい、刺す!よ。そう、なかなかいいわよ。もう一度。ひい、ふう、みい、喉元刺す!よ。そう、いいわよ。(実衣に手招きされ)何でしょう」

 実衣「動きに殺気がありすぎる」

 トウ「たいぶ、抑えたつもりなのですが」

 SNS上には驚きの声が続出。最終回のパブリックビューイング&トークイベント(鎌倉女子大学)に参加した山本(サテライト札幌会場)も「トウは、ちょっとハッピーな最後を三谷さんが書いてくださって。実は子どもたちが13人いて“トウちゃんの13人”になっているという(笑)」、宮澤(本会場)も「凄くほのぼのとした私たちのラストシーンだったので、地獄と天国が両方あるエピソードだなと思いました」と振り返った。

 タイトルの基になった“13人衆”誕生と評議(第27話「鎌倉殿と十三人」7月17日、第28話「名刀の主」7月24日)、義時が時の流れを振り返った「それにしても、血が流れすぎました。頼朝様が亡くなってから、何人が死んでいったか。梶原殿、全成殿、比企殿、仁田殿、頼家様、畠山重忠、稲毛殿、平賀殿、和田殿、仲章殿、実朝様、公暁殿、時元殿。これだけで13。ハッ…そりゃ、顔も悪くなる」(最終回)に続く“タイトル(13人)回収”となった。

 約13分に及んだ義時と政子(小池栄子)2人きりの壮絶ラストシーンに、SNS上は放心&号泣。最終回は笑いとシリアス、緊張と緩和を自在に操る三谷大河の極みだった。

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