物議かもした「ねこホーダイ」サービス停止を発表 今後は「より安心してご利用いただけるよう体制を整備」

[ 2022年12月29日 14:57 ]

 猫の保護活動を行っている「株式会社のら猫バンク」が29日、公式サイトを更新。今月15日から提供を開始した新サービス「ねこホーダイ」のサービスを停止すると発表した。

 「ねこホーダイ」とは、月額380円の会員制サービス。公式サイトには「会員様は提携シェルターの猫を無料で譲り受けることができます。面倒な審査やトライアルもなく高齢者や単身の方でも大丈夫です。また、会員様が飼っている猫を飼えなくなった場合に、提携シェルターに無料で引取ってもらうことができます。その他にも『ねこホーダイ』会員限定コンテンツなどもご用意しております」と記されている。「『猫を飼うなら一生責任を持って面倒を見る』これは当たり前のことですが、それだと高齢者や単身者は中々飼うことができません。それならその『責任』を誰かが代わりに負えばいいのではないか、そんな思いで作られた『人と猫をつなぐプラットフォーム』それが会員制サービス『ねこホーダイ』です」と紹介されている。

 これが発表されると、ネット上では「猫をなんだと思ってるんだ」「動物愛護の理念に反してると思うんですけど!」「環境の変化がストレスになる猫を、貸し借り。意味がわからない。命をレンタルしないで」という声もあれば、「殺処分の数が少しでも減るなら悪くない」「ハードルを低くすることで助かる命もある」など、さまざまな意見が寄せられていた。

 これらの声を受け、運営は大きな反響により「ここ数日で想定を大きく上回る多くの方に会員登録を頂くこととなりました」とし「これを受け、弊社として会員の皆様に対し、円滑かつ適切にサービスをご利用頂くことを担保しかねる状況となり、また、皆様からのご意見、ご質問を踏まえた形でのサービスの運用を行うべく、誠に申し訳ございませんが、サービスを停止させて頂くことを決定致しました」と発表。今後について「より多くの皆様に、安心してご利用頂けるサービスとなるよう当社側の体制を整備し、またこの機会に併せて、サービスの在り方について今般皆様から頂いたご指摘等を踏まえ、慎重に検討を行う所存です」とした。

 なお、現在会員登録中の人に対しては返金対応を行うという。「会員様をはじめ、本サービスにご関心を寄せてくださった皆様におかれましては、このような形でのサービス停止となりましたこと、改めて深くお詫び申し上げます」と呼びかけた。
 

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2022年12月29日のニュース