浜田敬子氏 岸田首相の防衛費増、財源の説明に「国民を置き去りにして議論が進んでいくっていうのは」

[ 2022年12月11日 15:29 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 フリージャーナリストの浜田敬子氏が11日、TBS「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。岸田文雄首相が10日夜、臨時国会閉幕を受けて官邸で記者会見し、防衛費の増額について説明したことに言及した。

 岸田首相は、防衛費の増額に伴う増税方針について「防衛力を強化する財源は不可欠だ。未来の世代に対する責任だ」と述べ、理解を求めた。「増税が目的ではない。防衛力の強化、維持が目的だ」とも強調し、借金となる国債発行で対応する可能性は「責任を取り得ない」と否定した。防衛費増額に関し「安全保障政策においても、財政政策においても大きな転換点だ」との認識を示した。

 浜田氏は「昨日、岸田首相の記者会見を見ていたんですけれども、議論が拙速なんじゃないかという質問に対して“拙速ではない。今年の初めからずっと有識者会議も含めて議論してきました”ということもおっしゃっていたんですが、でも私たちから見たら“いつの間にどんどん議論が進んでいくの”っていう、なにか国民を置き去りにして議論が進んでいくっていうのは凄く否めないなと思っています」と自身の考えを述べた。

 そして「特に今回、敵基地攻撃能力というものを定義しているわけですけれども、これは攻撃するタイミングによって先制攻撃になりかねないという議論がずっとあるわけですよね。そうなると、これまでの日本の防衛の考え方を大きく転換するものになるにもかかわらず、先の参院選の前にもこの問題を国民にきちんと問うことをやってきてないわけですよね」と指摘し、「昨日も岸田首相は選挙はしませんということもおっしゃっていて、どこで私たちはこの問題に対して国民として意思表示ができるのか。それを強く感じました」と受け止めを述べた。

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2022年12月11日のニュース