元宝塚月組トップスター・珠城りょう 主演舞台で女性役「男役だったので不思議で新鮮」

[ 2022年12月11日 05:10 ]

舞台「マヌエラ」への意気込みを話す珠城りょう(撮影・沢田 明徳)
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 元宝塚月組トップスター珠城りょう(34)が、退団後初めて舞台の主演を務める。来年1月15~23日に上演される「マヌエラ」(東京建物ブリリアホール)で「今から楽しみでたまりません」と胸を躍らせている。

 第2次世界大戦直前に上海で活躍したダンサー・マヌエラの愛と激動の半生を描く物語。松竹楽劇部(SKD)出身という役柄だけに「自分は宝塚時代に男役だったので、女性を演じるのは少し不思議で新鮮な感じ」と心境を明かした。

 宝塚時代はさまざまな武器を扱うアクションシーンに定評があり、“武器ジェンヌ”と呼ばれた。「今回は物をたくさん投げる女性なので、ハイヒールとかが武器になりそうです」と持ち味も存分に発揮するつもりだ。

 共演は俳優の渡辺大(38)。マヌエラと恋仲になる日本海軍士官役を演じる。「陸、海、空と軍人を演じてきたので得意分野」と自信たっぷり。ただ舞台経験は昨年の「魔界転生」以来2度目。「数々の舞台経験がある珠城さんの胸を借りる形で挑めれば」と気合を込めた。

 珠城は昨年8月に宝塚歌劇団を退団し、TBS日曜劇場ドラマ「マイファミリー」への出演や、歌手デビューなど新たな仕事が相次いでいる。一年を振り返り「激動すぎて息をつく暇もありませんでした。年が明けると今度は舞台が始まるので気が抜けません」とうれしい悲鳴を上げた。

 1メートル72の高身長とあり、宝塚時代は自分より背の高い共演者がいなかったという。「外の仕事をやるようになっても、改めて“自分は身長が高いんだ”と実感しました」と振り返る。ただ今回は共演の渡辺が1メートル85と、珠城を超える高身長。「今までにない経験でなんだかうれしい。それも含めて新しいことだらけなので、存分に楽しめれば」と初日を心待ちにしている様子だ。

 ◇珠城 りょう(たまき・りょう)1988年(昭63)10月4日生まれ、愛知県出身の34歳。06年に宝塚音楽学校に入学し08年初舞台。16年9月、天海祐希の入団7年目に次ぐ9年目というスピードでトップスターに。21年8月に退団し、今年4月期のTBS日曜劇場「マイファミリー」でドラマデビュー。10月にはアルバム「Freely」と「Shine」をリリースし歌手デビュー。

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