阪神・栄枝、起死回生の一打で矢野監督に“恩返し”「最後に見せられてよかった」

[ 2022年10月2日 19:16 ]

セ・リーグ   阪神3―3ヤクルト ( 2022年10月2日    甲子園 )

<神・ヤ>9回2死一、二塁、同点に追いつく右適時打を放った栄枝(撮影・岸 良祐)
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 阪神・栄枝がプロ初出場、初打席で大仕事をやってのけた。2―3の9回2死一、二塁からマクガフの154キロ直球を右前にはじき返し、起死回生の適時打を放った。

 「初めてだったので、あんな大人数がいるところでプレーしたのは。本当に打った瞬間“よっしゃ”って感じで、チームの人たちも喜んでくれて、最高でした」

 この場面、ベンチ入りの野手で残っていたのが、栄枝だけだった。「残り物みたいな感じでしたけど、当たり前だと思っていた」とベンチでは冷静に準備を進めていたといい、巡ってきたチャンスでしっかり結果を残した。矢野監督が現役時代の背番号「39」を背負う身として期する思いもあった。

 「2年間ですけど監督の前でプレーを1回もしたことなかったので。入団会見の時に“矢野さんの39を超えるような選手になる”って言ってたんですけど、なんもできてなかったので。最後にほんのちょっとですけど見せられてよかった」

 初安打の記念球については「親に渡したい」と笑顔を見せ、クラブハウスへと引き上げた。

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2022年10月2日のニュース