巨人・大勢が新人最多タイ37セーブ! 最終戦で山崎、栗林に並んだ ドラ1守護神が有終の美

[ 2022年10月2日 17:22 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2022年10月2日    横浜 )

<D・巨>37セーブ目を挙げた大勢(撮影・島崎忠彦)
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 巨人のドラフト1位守護神、大勢(本名:翁田大勢)投手(23)が今季最終戦となったDeNA戦(横浜)で57度目のリリーフ登板。坂本の失策も絡んで1点を失ったものの11日ぶりとなる37セーブ目をマークし、2015年山崎康晃(DeNA)、22年栗林良吏(広島)に続いて史上3人目となる新人最多セーブ記録を達成した。

 大勢は3―1で迎えた9回に4番手として登板。柴田に154キロ直球を右前打されると、神里には152キロ直球を左翼フェンス直撃の二塁打とされて無死二、三塁の大ピンチを招いた。だが、続く伊藤を一ゴロに仕留めて三走・柴田が本塁憤死。このプレーにDeNAの三浦監督がリクエストしたが、判定は覆らず。1死一、三塁で打席に代打・関根を迎えた。大勢は二ゴロに打ち取ったが、併殺打で試合終了と思われた次の瞬間、吉川の送球を遊撃手・坂本が落球する痛恨の失策で3―2。それでも落ち着いたマウンドさばきで藤田を二ゴロ、桑原を空振り三振に仕留めた。試合終了に思わず出たガッツポーズと雄叫び。自身の37セーブとともに菅野に2年ぶりとなる2桁勝利を届け、坂本を救った。

 大勢は西脇工高、関西国際大を経て21年ドラフト1位で巨人に入団。3月25日に行われた中日との開幕戦(東京D)でデビューしてプロ初セーブを挙げた。新人投手の開幕戦セーブは球団史上初。プロ野球でも1982年の山沖之彦(阪急)以来40年ぶり2人目だった。翌26日の同戦ではプロ野球史上初となる新人初登板から2試合連続セーブの快挙も成し遂げた。

 その後も順調にセーブを重ね、4月13日のDeNA戦(那覇)で1978年の角三男を抜いて球団新人最多となる8セーブを達成。6月4日のロッテ戦(東京D)で新人8人目の20セーブ、8月26日の広島戦(マツダ)で新人4人目の30セーブに到達した。9月13日のヤクルト戦(神宮)ではセーブ機会ではない5点リードで登板して同学年にあたるヤクルトの村上宗隆内野手(22)に1964年の王貞治(巨人)に並んで日本選手シーズン最多本塁打となる55号3ランを浴びたが、村上に被弾してから初めてのマウンドとなった9月17日の阪神戦(東京D)から同21日のDeNA戦(横浜)まで4試合連続セーブを挙げていた。

 9月19日のDeNA戦(東京D)、20日のヤクルト戦(東京D)、21日のDeNA戦(横浜)ではプロ初の3日連続登板。疲労を考慮されて22日のDeNA戦(横浜)はメンバーから外れ、試合前練習では軽めのランニングなどで調整した。同23~25日の中日3連戦(バンテリンD)では大勝の後の連敗で登板機会がなく、26~30日は試合なし。10日ぶりのマウンドとなった10月1日のDeNA戦(横浜)では0―1で迎えた8回に4番手左腕・高梨が無死満塁の大ピンチを背負うと、ここで原辰徳監督(64)が大勢へのスイッチを決断。プレッシャーをはねのけた肝っ玉ルーキーは3者連続空振り三振に仕留める圧巻投球を披露し、指揮官の期待に応えていた。

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