阪神・佐藤輝 鳥谷以来17年ぶり2年目全試合スタメンへ「昨年より成長したかな」 全試合出場全体で4人

[ 2022年10月2日 05:15 ]

笑顔で練習にのぞむ佐藤輝(撮影・大森 寛明) 
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 佐藤輝は、2日のヤクルト戦でスタメンなら、開幕から全143試合で先発出場をする。途中でベンチに下がることはあっても、メンバー交換の際に名前を連ね続けた。看板選手は、毎日顔ぶれが変わるお客さんのために、試合に出続けること自体が大きなファンサービス。称えられるべき数字だ。

 「それだけ期待して使ってもらっていることだと思う。明日しっかり勝てるように、一打席一打席集中してやりたいと思う」

 秋晴れの甲子園で練習を終え、晴れやかな表情でレギュラーシーズン最終戦へ目を向けた。全試合先発はチームでただ一人。「積極的休養」という言葉が使われて休むことが戦略の一つになった近年の流れもあって、他球団を見渡しても全試合出場は巨人・丸、広島・坂倉、楽天・浅村を入れて4人しかいない。“皆勤賞”は首脳陣からの信頼の証であり、大きな故障や、いつ誰が感染してもおかしくないコロナ禍において、体調を崩さなかった証拠でもある。

 「試合に出ないと貢献することはできないので、そういう意味では昨年よりは成長したかなと思う」

 新人だった昨季は終盤にかけて調子を落とし、59打席連続無安打のリーグワースト記録をつくった。ベンチ待機も余儀なくされ、先発は111試合にとどまった。今季は32試合も上積み。本塁打を除いても成績も軒並み良化した。節目の試合へ「ファンの方にいいところを見せられるように。それは勝つことだと思うので、頑張ります」と決意。シーズン完走の祝砲は、自ら手で放つ。(倉世古 洋平)

○…佐藤輝(神)は今季開幕から142試合連続でスタメン出場。2日の試合へ出場しシーズン全試合出場なら阪神では20年の近本以来で、全試合スタメンなら、15年鳥谷敬(全イニング出場)とゴメス以来7年ぶり。プロ2年目で全試合スタメンは05年の鳥谷以来17年ぶりになる。

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2022年10月2日のニュース