オリックス黄金期だ!イチロー以来の連覇 11・5ゲーム差を逆転V 10・2の借り10・2に返した

[ 2022年10月2日 21:26 ]

パ・リーグ   オリックス5-2楽天 ( 2022年10月2日    楽天生命 )

<楽・オ>胴上げされる中島監督(撮影・久冨木 修)       
Photo By スポニチ

 オリックスが2日、楽天戦に勝利し、大逆転でパ・リーグ連覇を達成した。球団の連覇は、イチローを擁した95、96年以来。来季はいよいよ75~78年に4連覇(75~77年は日本一)して以来の3連覇を目指す。

 今季は開幕戦で勝利し首位に浮上したのを最後に、中盤は失速。5月11日の時点で1位の楽天から11・5ゲーム差の4位だった。だが、6月から9月まで4カ月連続で月間勝ち越し。9月11日にはソフトバンク、西武とともに3チームがゲーム差なしで並ぶなど史上まれに見る大混戦を制した。

 10ゲーム差以上を跳ね返しての逆転Vは両リーグ8チーム目で、パでは63年西鉄の14・5差に次ぎ、16年日本ハムと並ぶ2番目の大逆転劇。球団では初のことで、群雄割拠のパ・リーグで最後まで粘り強く前に進んだ。

 10月2日はオリックスにとっては因縁の日でもあった。2014年に首位ソフトバンク、2位オリックスがゲーム差なしで、10月2日に直接対決最終戦を迎え、サヨナラ負けを喫し、目の前で胴上げを許した。あれから8年。同じ日に、同じ相手から優勝を奪い取る雪辱で、悲しい歴史に幕を閉じた。

 ▽ソフトバンクとオリックスの14年10・2決戦 首位ソフトバンク、2位オリックスがゲーム差なしで、10月2日に直接対決最終戦を迎えた。ソフトバンクはシーズン最終戦でもあり、勝てば優勝。さらに2試合を残すオリックスは、勝てばマジック1が再点灯という状況で激突。延長10回、ソフトバンクが松田のサヨナラ打で、マジックが点灯しないまま優勝を決めた。敗れたオリックスのT―岡田、安達、伊藤らナインは悔し涙を流した。

 ★オリックス★ 1936年創設の阪急から球団譲渡を受けて88年11月にオリックス・ブレーブスが誕生。その後にブルーウェーブに改称した。仰木監督の下、地元神戸が阪神大震災に遭った95年は「がんばろうKOBE」を合言葉にイチローらの活躍でリーグ優勝。連覇した96年は巨人を破って日本一達成。7年続けて首位打者に輝いたイチローが2000年限りで退団。弱体化が進んだ。04年に近鉄と合併し、オリックス・バファローズとなった。神戸と大阪のダブルフランチャイズ制を取り、08年に本拠地を京セラドーム大阪に一本化。中嶋監督が就任1年目の昨季、25年ぶりの優勝を果たした。オーナーはオリックス本社の宮内義彦シニア・チェアマン。

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月2日のニュース