能見はやっぱりVの使者「幸せです」 入団からオリ連覇に貢献 ポストシーズンは“戦力”として待機

[ 2022年10月2日 23:02 ]

パ・リーグ   オリックス5-2楽天 ( 2022年10月2日    楽天生命 )

<オリックス祝勝会> 記念撮影をする能見(後列左端)らオリックスナイン (撮影・光山 貴大)
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 オリックスが2日、楽天戦に勝利し、大逆転でパ・リーグ連覇を達成した。球団の連覇は、イチローを擁した95、96年以来。来季はいよいよ75~78年に4連覇(75~77年は日本一)して以来の3連覇を目指す。

 今季限りで現役引退を表明していたオリックスの能見篤史投手(43)も歓喜の輪に加わった。阪神で16年、オリックスで2年の計18年を笑顔で振り返った引退会見は16日。そこから快進撃で逆転優勝を勝ち取った選手たちを、コーチとして誇らしく見ていた。

 「うれしいですね。入団して優勝、今年は引退表明して優勝。本当に幸せです」

 昨年は移籍1年目で、いきなりオリックスの優勝に立ち会った。04年ドラフトの自由獲得枠で阪神に入団した能見は、阪神では入団1年目の05年に優勝して以来、歓喜の瞬間には立ち会えていなかったが、オリックスではいきなりVの使者となった。

 今季のチームの強さを聞かれた能見は、中嶋監督の指導力を口にしながらも「選手層は厚くないと感じますが、後半戦も選手が強さを発揮してくれた。失速するのではなく、逆に上がっていくのは、何で、こうなっているんだろうと、ずっと考えながら、答えが見つからない」と不思議がりながらも喜んだ。

 30日には引退登板で有終の美を飾ったが、まだ選手としての“仕事”はある。「選手兼任なので、コーチとしてもそうですし。もしかしたら半数がコロナになる可能性も。何があるか分からないので。そこは投げる投げない別にしてしっかり準備しないといけない」。ポストシーズンは戦力の1人として、自らを鼓舞する。

 昨年のヤクルトとの日本シリーズでは11月27日の第6戦、11回先頭の村上を左飛に打ち取った一つのアウトが現役18年の集大成で「あそこで投げるとは思ってなかった。大事なところだったので、すごい印象に残っています」と話していたが、やり残したこととして「個人(選手)としてはないですけど、コーチとしての立場で言うなら日本一は獲ってない。今年獲れるチャンスがある」と断言。次なる目標へ目を向けた。

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