巨人・坂本勇人 今季最終戦でまさかの捕球ミス 痛恨失策で2022年を終える

[ 2022年10月2日 17:48 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2022年10月2日    横浜 )

巨人・坂本
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 巨人のキャプテン、坂本勇人内野手(33)が今季最終戦となったDeNA戦(横浜)に「2番・遊撃手」としてフル出場。勝利が目前に迫った9回に痛恨の失策を犯し、守備の名手がまさかの11失策でプロ16年目の今季を終了した。

 3―1で迎えた9回だった。2年ぶり2桁勝利の懸かったエース菅野が5回無失点で勝利投手の権利を得て降板。山崎伊、デラロサとつなぎ、3―1で迎えた9回のマウンドには4番手として守護神の大勢が上がった。

 だが、新人最多タイとなる37セーブ目の懸かる大勢が柴田に154キロ直球を右前打されると、神里には152キロ直球を左翼フェンス直撃の二塁打とされて無死二、三塁の大ピンチを招く。それでも続く伊藤を一ゴロに仕留め、一塁手・中田の好守もあって三走・柴田が本塁憤死。このプレーにDeNAの三浦監督がリクエストしたが、判定は覆らず。1死一、三塁で打席に代打・関根を迎えた。

 ここで大勢は関根を二ゴロに打ち取ったが、併殺打で試合終了と思われた次の瞬間、吉川の送球を遊撃手・坂本がまさかの捕球ミス。神里が本塁生還を果たし、3―2と1点差に迫られた。なおも1死一、二塁と続くピンチ。だが、それでも大勢は落ち着いたマウンドさばきで藤田を二ゴロ、桑原を空振り三振に仕留めた。試合終了に思わず出たガッツポーズと雄叫び。大勢は自身の37セーブとともに菅野に2年ぶりとなる2桁勝利を届け、坂本を救った。

 坂本は前日1日の同戦で4回に相手先発左腕・今永から左中間二塁打。1点を追う9回には守護神・山崎から左前打を放ち、3試合ぶりとなるマルチ安打をマークした。チームは結局、0―1で今季11度目の零敗を喫し、5年ぶりBクラスとなる4位が確定。逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。チームはわずか3安打。そのうち2安打を放ったのが坂本で、キャプテンとして気を吐いたが、無念の“終戦”となっていた。

 この日は6回に左前打を放つなど4打数1安打。ケガに泣かされた今季は83試合に出場して打率・286(304打数87安打)、5本塁打、33打点という打撃成績で、定評のある守備では2019年以来3年ぶり2桁となる11失策だった。

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2022年10月2日のニュース