パ連覇のオリ・中嶋監督 複数年契約拒否した覚悟「去年は日本で2番目」開幕前の決意表明

[ 2022年10月2日 21:35 ]

パ・リーグ   オリックス5-2楽天 ( 2022年10月2日    楽天生命 )

<楽・オ>中嶋監督胴上げ(撮影・篠原岳夫)
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 オリックスが2日、楽天戦に勝利し、大逆転でパ・リーグ連覇を達成した。球団の連覇は、イチローを擁した95、96年以来。来季はいよいよ75~78年に4連覇(75~77年は日本一)して以来の3連覇を目指す。

 今季は開幕戦で勝利し首位に浮上したのを最後に、中盤は失速。5月11日の時点で1位の楽天から11・5ゲーム差の4位だったが、見事に跳ね返し、ソフトバンク、西武との史上まれに見る大混戦を制した。群雄割拠のパ・リーグでも、今や中嶋監督抜きには語れない存在になった。

 不退転の覚悟だった。2年連続最下位からリーグ優勝を果たし、1年契約を結んだ昨オフのこと。実は、球団から2年契約を打診されていた。手腕と育成能力を高く評価され、見合ったオファーを提示されたが断った。選手たちは1年1年が勝負――。「単年で」。

 一方で粘り強い信念がある。「選手が失敗しても、こっちの責任。取り返そうとする姿を見せてくれたら、オレは我慢できる」。若手の急成長を促したスタイルは、故仰木彬監督とダブる。データに直感を加えた恩師譲りのマジックだった。

 「去年は日本で2番目だった。日本一になるしかない、なるぞ!」。3月25日の開幕戦前、ナインを集めてハッパをかけた。現役時代、コーチ兼任も含めて通算7季、計20試合に出場した頂上舞台。自身が初出場した95年は「野村IDVS仰木マジック」と言われ、正捕手として挑んだが1勝4敗。指揮官として初めて臨んだ昨季も因縁の相手に敗れた。今度こそ、頂点をつかみに行く。

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