中日、火の国サラマンダーズの石森大誠を3位指名 九州アジアリーグから初めてNPBの指名を受ける

[ 2021年10月11日 18:18 ]

中日から3位指名され、馬原監督兼GM補佐とポーズを取る火の国サラマンダーズの石森大誠(左)(撮影・中村 達也)
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 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、中日が3位で火の国サラマンダーズの石森大誠投手(23)を指名。交渉権を獲得した。

 産声を上げて1年で、九州アジアリーグから初めてのNPBプレーヤーが誕生することが確実となった。石森は最速155キロを誇るサウスポー。遊学館時代の15年夏に甲子園の土を踏み、山形県の東北公益文科大に進んだ。ドラフト前に注目されながら、まさかの指名漏れ。悔しさがモチベーションに変わり、石森は野球に取り組み姿勢を見直した。

 火の国サラマンダーズには、今年加入。自己最速を3キロ更新する155キロをマークしたのは、5月のソフトバンク3軍との交流戦だった。火の国では元ソフトバンクで通算182セーブの馬原孝浩ピッチングGMから指導を受けた。フォークを取得したのも、同コーチの助言がきっかけ。元西武捕手でベストナイン2度、ゴールデングラブ賞を2度受賞した細川亨前監督からは、捕手目線でのアドバイスをもらい、成長につなげた。

 活動1年目からNPBへの道を切り開いた「パイオニア」。独立リーグの思いも背負い、プロの大海に漕ぎ出す。

 ◇石森 大誠(いしもり・たいせい)1997年(平9)12月3日生まれ、石川県宝達志水町出身の23歳。遊学館、東北公益文科大を経て、昨年に熊本ゴールデンラークスに入団。昨秋の都市対抗予選の沖縄電力戦で152キロを記録し2回零封デビュー。Honda熊本の補強選手に選ばれたが登板はなかった。今年から火の国サラマンダーズでプレー。1メートル78、79キロ。左投げ左打ち。

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2021年10月11日のニュース