ソフトB ようやく10月初白星!エース千賀が気迫の8回1失点「一生懸命に戦う姿勢を見せようと」

[ 2021年10月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3ー1オリックス ( 2021年10月10日    ペイペイD )

<ソ・オ>ソフトバンク先発・千賀(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは10日、オリックスに3―1で勝ち、連敗を8で止め10月初勝利となった。千賀滉大投手(28)が気迫投球を見せ8回1失点、11奪三振で8勝目。クライマックスシリーズ(CS)進出が厳しい状況に変わりはないが、可能性がある限り諦めない。

 エース、千賀が吠えた。1―3の8回、2死満塁。T―岡田に投じた123球目。この日最速の158キロ直球で空振り三振に斬った。本拠地の鳴りやまない拍手を浴びながら堂々とマウンドを降りた。

 「(連敗を)止められてほっとしています。余力が残っている感じはしたので最後は出し切ろうと思っていた。何とか一生懸命に戦う姿勢を見せようとマウンドに立った」

 引き分け以下でリーグ連覇の可能性が消滅する一戦。「調子は良くなかった」。それでも8回5安打1失点で8勝目。チームの連敗を8で止め、10試合ぶりとなる10月初白星に導いた。

 初回、杉本に先制打を許したが、その裏にデスパイネが逆転2ラン。もらった援護に応えると、言い聞かせるようにギアを上げた。150キロ超の直球と代名詞「お化けフォーク」を軸に5回1死からの5者連続を含む11三振。前回3日の対戦で6回3失点で3敗目を喫したオリックスに雪辱を果たした。

 岩崎、モイネロの離脱が響き、投手陣は5試合連続5失点以上と崩壊。苦しい台所事情で8回を投げ切った右腕に、工藤監督は「良く投げたと思う。最後の8回は意地でもという気持ちが込もったボールだった」と褒め称えた。

 残り10試合で3位楽天とは5・5ゲーム差。6年間で5度の日本一に導いた工藤監督は今季限りで辞任する意向を固めているが、チームはわずかな希望を諦めていない。(福井 亮太)

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