11日運命のドラフト セ6球団の1位指名予想&補強ポイント

[ 2021年10月11日 05:30 ]

争奪戦となりそうな西日本工大・隅田知一郎
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 コロナ禍で昨年に続き21年のドラフト会議は、リモートで開催される。12球団それぞれの編成へのビジョンが如実に表れる運命の一日。1位指名を中心に各球団の思惑と、候補選手を、スポニチドラフト完全ガイドで予想する。

 【ヤクルト 隅田知一郎(22歳、投手・西日本工大)】12球団ワーストだった防御率が大幅に改善も、投手陣の底上げを図る。先発、リリーフともに左腕不足の状態。即戦力、高校生を含めて外れ1位も投手を狙う。次世代の正捕手候補も補強ポイントだ。【クジ=高津臣吾監督】

 【阪神 隅田知一郎(22歳、投手・西日本工大)】即戦力左腕の補強が急務だ。今季終盤は1年目の伊藤将と、4年目の高橋が先発ローテでフル回転。安定した救援陣は岩崎、及川のみで左腕不足は明らか。また、将来の大砲候補となる野手も指名したい。【クジ=矢野燿大監督】

 【巨人 隅田知一郎(22歳、投手・西日本工大)】投手を1、2位で指名する方針。シーズン最終盤は先発5枚で回していて、整備が必須な状況にある。「発掘と育成の2年目」と位置づけ、支配下選手で最大6人、育成で大量10人ほど指名する見通し。【クジ=今村司球団社長】

 【広島 隅田知一郎(22歳、投手・西日本工大)】今季は投手層の薄さが露呈した。即戦力、高卒問わず複数指名で戦力アップを図りたいところ。また、最優先の課題は右の長距離砲。鈴木誠の後釜として期待できるような器の大きな打者が理想的だ。【クジ=佐々岡真司監督】

 【中日 小園健太(18歳、投手・市和歌山)】好素材が多い高校生投手の指名に踏み切る可能性が高そうだ。近年は打線が低迷し、今季は総得点が12球団ワーストと打撃陣の強化も急務。即戦力の長距離砲獲得が最優先課題だが慎重に見極める。【クジ=与田剛監督】

 【DeNA 山下輝(22歳、投手・法大)】12球団ワーストの防御率を改善するため投手陣の強化は必須となる。上位で特に先発の即戦力候補を確保したい。機動力面も課題とあり、俊足に特化した野手の指名も必要。高校生は下位指名が濃厚だ。【クジ=三浦大輔監督】

 ★選択可能選手 プロ志望届を提出した高校生159人、大学生139人の計298人と、高卒3年目以降、大卒2年目以降の全ての社会人選手、国内独立リーグの選手。

 ★指名人数 全球団が「選択終了」となるか、選択された選手が合計120人に達したところで終了。ただし、国内の独立リーグ所属選手や外国のプロ野球選手を選択した場合はその人数に含まない。各球団は原則として10人まで指名可能。ただし、他球団が10人に満たない人数で選択終了し、全体で120人に達していない場合は、11人目以降の指名も可。

 ★田沢ルール撤廃 12球団の申し合わせ事項として08年10月に決まった、海外球団退団後はNPB球団と契約できない復帰制限(高卒は3年、大卒は2年)いわゆる「田沢ルール」が昨年9月に撤廃された。

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