日本ハムも風間 1位公表ソフトバンクと一騎打ちへ 157キロ誇る「高いポテンシャル」期待

[ 2021年10月11日 05:30 ]

ノースアジア大明桜・風間球打
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 日本ハムは10日、札幌ドームでドラフト指名候補の最終的な順位付けを行い、ノースアジア大明桜の最速157キロ右腕・風間球打投手(18)を1位指名することが濃厚となった。9日にはソフトバンクが風間の1位指名を公表。公表はしなかったが、ソフトバンクに一騎打ちを挑む。

 「その年のNo・1選手を指名する」をドラフト戦略に掲げる日本ハムが、風間争奪戦に参戦する。前日会議後に取材に応じた吉村浩GM(57)は、1位指名について「決めました。最も高いポテンシャルの選手です」と将来性を評価したことを明かした。

 リーグ最下位に沈む日本ハムは、11勝の上沢、9勝の伊藤と二枚看板を形成したが、将来を見据えた絶対エースの育成は必須だ。それでも吉村GMは「その場の補強ではない」と説明。まだ粗削りな部分があるものの、市和歌山・小園、高知・森木を含めた「高校BIG3」の中で世代最速を誇る最速157キロ右腕の「高いポテンシャル」に懸ける可能性が高い。23年に新球場が北海道北広島市に開場予定。同市出身の最速150キロ左腕の北海・木村についても「高い評価をしている」としたが、風間には新球場の顔として期待が高まる。

 抽選は10日の会議にも出席した栗山監督が務める。19年ドラフトでは、オリックスと一騎打ちとなった外れ1位の抽選でJFE西日本・河野の抽選を引き当て、自身の連敗を5で止めた。今季限りでの退任が決まっているが「引いてやるぞという思いはいつもある。これだけチームが(最下位に)苦しんでいる中で、どこかで力になりたい」と置き土産とするつもりだ。

 風間は11日、18歳の誕生日を迎える。山梨県甲州市出身で4兄弟全員が名前に「球」を持つ野球一家で育った三男は「160キロを目標にやりたい。プロ野球を背負っていける投手になりたい」とプロ入りへの思いを口にした。ドラフト直前の心境は「見ている側でいた。今、こっち(指名される)側になり凄く緊張する」と初々しかった。

 日本ハムが1位指名を公表しなかったのは4球団競合に参戦した18年の大阪桐蔭・根尾(現中日)以来3年ぶり。運命の一日。風間の誕生日をともに祝うために、日本ハムが果敢にアタックする。 

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2021年10月11日のニュース