DeNA、早大の徳山壮磨を2位指名 最速151キロの直球と切れ鋭い変化球が武器

[ 2021年10月11日 18:04 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2021年10月11日 )

早大の徳山
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 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、17年U―18日本代表のエースで早大の徳山壮磨投手(4年=大阪桐蔭)をDeNAが2位で指名し交渉権を獲得した。

 早大の最速151キロを誇る本格化右腕。しかしラストシーズンは順風満帆とはいかなかった。今春リーグ戦は6試合に登板して3勝2敗、防御率3・54。チームは5位。硬いマウンドへの対応が遅れ、フォームを崩した。もがき続けたが、最後まで本調子とは程遠い投球だった。夏場は原点に戻り、直球を磨くことをテーマとした。大阪桐蔭時代にも取り入れていたという、ブルペンでの練習法は「真っすぐとカーブの投げ込み」。カーブを縦に変化させるときのフォームを体に染み込ませ、ぶれていた軸を「縦回転」に修正。すると夏場のオープン戦では直球の平均球速が上がり、常時140キロ台中盤~後半を計測するようになった。10月3日の東大戦では「目標だった」という公式戦1号を放ち、投げては7回途中1失点で通算9勝目。有終の日本一へ状態は確実に上がってきている。

 大阪桐蔭時代は1年秋から実戦登板し、翌2年春のセンバツにも出場。集大成となった高3春には甲子園で5勝を挙げ、同校を5年ぶりとなるセンバツ制覇に導いた。

 1メートル83、82キロと恵まれた体形から繰り出される直球は最速151キロを誇り、切れのあるスライダーに、フォーク、縦に鋭く落ちるカーブと多彩な球種も魅力的な本格右腕がプロの世界で羽ばたく。

 ◇徳山 壮磨(とくやま・そうま)1999年(平11)6月6日生まれ、兵庫県出身の22歳。小3からソフトボールを始め、高丘中では兵庫夢前クラブでプレー。大阪桐蔭では2年秋からエースで3年センバツで優勝。早大では1年春にリーグ戦デビュー。通算33試合で8勝4敗、防御率2・07。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。

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