11日運命のドラフト パ6球団の1位指名予想&補強ポイント

[ 2021年10月11日 05:30 ]

ソフトバンクが1位指名を公表しているノースアジア大明桜・風間球打
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 コロナ禍で昨年に続き21年のドラフト会議は、リモートで開催される。12球団それぞれの編成へのビジョンが如実に表れる運命の一日。1位指名を中心に各球団の思惑と、候補選手を、スポニチドラフト完全ガイドで予想する。

 【オリックス 森木大智(18歳、投手・高知)】投手陣の底上げが重要事項。救援整備も急務だが、山本と宮城に続く好素材の獲得へ、将来性豊かな高校生投手が狙いどころか。吉田正、遅咲きの杉本の代わりも不在で、将来の4番候補も補強ポイント。【クジ=中嶋聡監督】

 【ロッテ 小園健太(18歳、投手・市和歌山)】今季先発ローテーションを守った左腕は小島だけ。中継ぎ左腕も不足しているだけに、補強ポイントは即戦力の左腕となっている。また、ポスト中村奨となる二塁手、次世代の捕手の獲得も必要だ。【クジ=井口資仁監督】

 【楽天 隅田知一郎(22歳、投手・西日本工大)】投手の選手層に厚みを出すことに重点を置く中、未来のエース候補をぜひとも獲得したい。先発陣はベテランが多く、次世代を担う先発は不可欠。野手では右打ちの長距離打者が最大の補強ポイント。【クジ=石井一久GM兼監督】

 【ソフトバンク 風間球打(18歳、投手・ノースアジア大明桜)】風間球打(ノースアジア大明桜)を1位指名すると王貞治球団会長が明言。奥川(ヤクルト)、佐々木朗(ロッテ)のような素材型の高校生投手が中心となりそう。また、野手はセンターラインの補強を狙う。【クジ=永井智浩編成育成本部長】

 【西武 隅田知一郎(22歳、投手・西日本工大)】来季の巻き返しへ先発ローテーションを任せられる即戦力投手の獲得が必須。1位指名を公表した隅田(西日本工大)以外にも上位は投手の獲得を狙いたい。次世代を担う若手捕手も補強ポイントの一つとなっている。【クジ=未定】

 【日本ハム 風間球打(18歳、投手・ノースアジア大明桜)】上位指名では将来性のある投手を狙う。また、主砲・中田が移籍した穴を埋められず、チーム本塁打数はリーグワーストで唯一の2桁台とあり、大砲候補の獲得も必須だ。二遊間の強化にも着手したい。【クジ=栗山英樹監督】

 ★選択可能選手 プロ志望届を提出した高校生159人、大学生139人の計298人と、高卒3年目以降、大卒2年目以降の全ての社会人選手、国内独立リーグの選手。

 ★指名人数 全球団が「選択終了」となるか、選択された選手が合計120人に達したところで終了。ただし、国内の独立リーグ所属選手や外国のプロ野球選手を選択した場合はその人数に含まない。各球団は原則として10人まで指名可能。ただし、他球団が10人に満たない人数で選択終了し、全体で120人に達していない場合は、11人目以降の指名も可。

 ★田沢ルール撤廃 12球団の申し合わせ事項として08年10月に決まった、海外球団退団後はNPB球団と契約できない復帰制限(高卒は3年、大卒は2年)いわゆる「田沢ルール」が昨年9月に撤廃された。

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