広島 外れ外れ1位で関学大・黒原拓未を指名 小柄な体格からも150キロ超えの直球が魅力の左腕

[ 2021年10月11日 17:39 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2021年10月11日 )

関学大・黒原 
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 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、広島は1位に西日本工大の隅田知一郎投手を指名も4球団競合の末、抽選で外した。外れ1位に法大の山下輝を指名もDeNAと競合で外し、外れ外れ1位で関西学院大の黒原拓未投手を指名。交渉権を獲得した。

 黒原の名前を全国区にのし上げたのは今春だ。関西学生野球春季リーグで3完封を含む5勝(1敗)、防御率0・70と圧倒的な成績を残し、関学大の14季ぶり(中止の20年春季を除く)15回目の優勝に貢献。個人でも最優秀選手、最優秀投手、ベストナイン(投手)の3冠を初受賞した。大学選手権でも好投し8強へ導いた。

 持ち味は直球の力強さ。1メートル73と小柄な体からも、150キロ超えを何度か記録しており、着実に力が付いてきた。昨年11月、大学最終年に勝負するため左肘の遊離軟骨除去手術を決断。リハビリを経てパワーアップした。

 今秋はコンディション不良により調整が遅れていたが、3日の関大戦で2回無失点に抑えるなど、能力は申し分ない。左腕が豊富と言われる今ドラフト戦線でも、見過ごせない存在だ。

 ◇黒原 拓未(くろはら・たくみ)1999年(平11)11月29日生まれ、和歌山県海南市出身の21歳。日方小1年から日方スポーツ少年団で野球を始め、海南中では軟式野球部に所属。智弁和歌山では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。3年夏に甲子園出場。関学大では1年春からリーグ戦に出場し通算13勝。4年春に最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠。1メートル73、76キロ。左投げ左打ち。

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