ロッテ・岡の起死回生2ランでドロー 12日からのオリックス3連戦へ「いい形」じわり2・5差

[ 2021年10月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4ー4日本ハム ( 2021年10月10日    札幌D )

<日・ロ>9回2死一塁、同点2ランを放つ岡(撮影・高橋 茂夫
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 ロッテ・岡は割り切った。「際どいコースに来たら仕方ない。甘いところに来てくれ!」。2―4の9回2死一塁から、2、3球目のスライダーを空振りし、1ボール2ストライクの場面。杉浦の4球目のスライダーを叩くと、思わず「いけー」と絶叫した。

 「フェンスまで届くかどうかぐらいかな、と思ったので、思わず声に出た」

 4連敗まであと1ストライクの土壇場で、値千金の一打が飛び出した。左翼席への同点4号2ラン。気迫も後押しした一撃は、日本ハムの守護神からの今季2本目の一発だった。4月21日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の9回、杉浦から逆転サヨナラ2ランをバックスクリーンに運んだ。「いいイメージは持ちやすかったし、向こうは逆のイメージを持っていたと思う。自分が有利と思った」と振り返った。

 18年途中まで日本ハムでプレーした岡にとって、札幌ドームでは16年7月10日のロッテ戦でスタンリッジから放って以来5年ぶりの一発。首位オリックスが敗れたため、ゲーム差は2・5ゲーム差とじわりと縮まった。12日からは敵地で首位攻防3連戦。「チームとしても、いい形でオリックス戦にいける。そこでやるしかない」。決戦を前に、意外性の男がまたもチームを救った。(横市 勇)

 ≪マジック最短点灯13日≫パは首位オリックスが敗れ、2位ロッテが引き分けた。この結果、優勝マジックの点灯は両チームともに13日が最短となった。12日からの直接対決でオリックスは連勝ならM6、1勝1分けでもM7。ロッテは連勝すればM10が出るがどうなるか。

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2021年10月11日のニュース