楽天・石井監督 昌平の吉野創士ドラ1指名に「しっかりと育てて、大きい選手になってほしい」

[ 2021年10月11日 18:16 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2021年10月11日 )

ドラフト会議に臨む楽天・石井一久GM兼監督(代表撮影)
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 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、楽天が昌平(埼玉)の吉野創士外野手を1位で指名した。

 1年時から3拍子そろった外野手として注目を集めた吉野は高校通算56本塁打を誇る右の長距離砲。今夏は主に「3番・中堅」で出場し、武南との5回戦では先制の2ランを放つなどチームをけん引し、埼玉大会準優勝に導いた。

 1位指名後の楽天・石井一久GM兼監督のコメントは以下の通り。

――今年は右の大砲1本釣り。
 「チームにとってこの2年後3年後5年後というところで、どういう方向にチームが進むのかというところでいうと、柱になれるような打者が吉野選手だと思ったので、みんなで球団の中で思いが一致して指名させてもらいました」

――どこを評価した?
 「欠点もなく、悪い意味ではない凄くレベルの高い野球をする選手。打撃も守備も走塁も全てに対してチームの先頭に立ってくれる選手になれるなというのは一貫していますし、そうなることを願っています」

――どれぐらいのスパンで1軍の主力で活躍してほしい?
 「経験を積ませることも大事ですし、あとは逆に中途半端に1軍で出場機会を求めるとかではなくて、僕たちで覚悟を決めて高校生のドラフト1位という吉野選手を指名させていただいたので、しっかりと育てて、大きい選手になってほしいと思っています」

――2巡目以降の方針指名は?
 「監督としては即戦力の選手が欲しいなというのはもちろんあります。ただ球団のことを考えた時に目先のことだけじゃなくて、3年、4年後というところをしっかりとプランニングしていかないといけないと思うので。そこで常勝チームをしっかりと構築できるような選手をこの後指名できればなと思います」

――悩んだ上での決断を一押しした要素は?
 「球団の今後を担っていける選手を、僕もスタッフも球団の方も一致したので、しっかりと責任を持って育てていかないといけない。いろんな批判もあったりするが、ただ評論家とアナリストは違うので、人の声に惑わされず、しっかりとイーグルスの3、4年後というところに向けていける選手だと思うので、頑張ってほしいなと思います」

――吉野選手にかけたい言葉は?
 「プロの生活がスタートしていく。いろんなインタビューとかを見ている中でいうと、凄く自分の野球観だったり、自分の野球に向き合っている選手だと思うので、そのへんはプロの世界に入ってもしっかりとやってくれる選手だと思うので、僕たちはしっかりとサポートするという約束をしたいと思います」

――最終的に1位指名を決めたのは?
 「昨日ですかね、はい」

――浦安出身で同郷。サポートは?
 「そうですね、僕もだいぶ詳しくなったと思うので。青葉区とか西公園とかそのへんだったら説明できるので。そのへんからサポートしていきたいと思います」

 ◇吉野 創士(よしの・そうし)2003年(平15)10月27日生まれ、千葉県浦安市出身の17歳。幼稚園年長で野球を始める。東野小では舞浜フェニックスでプレー。富岡中では東京城南ボーイズに所属し、3年夏は全国8強。50メートル6秒3、遠投105メートル。憧れの選手は楽天・浅村。1メートル86、79キロ。右投げ右打ち。 

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