ヤクルト・田口 吠えた!ド派手ガッツポーズも出た!ピンチで救援燃えた2/3回2Kで無失点

[ 2021年10月11日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6-4阪神 ( 2021年10月10日    神宮 )

<ヤ・神>6回2死満塁のピンチで島田から三振を奪いガッツポーズで吠える田口(撮影・村上 大輔)
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 首位・ヤクルトは10日、2位の阪神を6―4で下し、直接対決3連戦を2勝1敗で勝ち越した。4―4の6回1死一、二塁から5番手で登板した田口麗斗投手(26)が、2三振を奪うなど2/3回を無失点。直後に味方が勝ち越し、救援転向後初勝利となる5勝目を挙げた。優勝へのマジックナンバーは2つ減らして「9」。15年以来6年ぶりのリーグ制覇へ、カウントダウンが加速する。

 吠えた。ガッツポーズも出た。田口が大一番でまたも見事な火消しだ。試合の流れを左右する局面。頼れる左腕は気持ちを前面に押し出して腕を振った。

 「大事な局面。目の前の打者をどんな形でもアウトに取る気持ちで挑みました」

 同点の6回1死一、二塁。石山の後を受けてマウンドへ上がった。代打・糸井をスライダーで空振り三振。梅野は四球も、続く島田はスライダーで空振り三振に斬り、雄叫びを上げた。ヤマ場を乗り切ると、直後に味方が勝ち越し。9月中旬の中継ぎ転向後、初白星が転がり込んだ。

 初戦だった8日の7回2死満塁。代打・糸井を空振り三振に抑えて派手に吠えると、糸井に鋭い目でにらまれた。試合後に自身のツイッターで「リスペクトが欠けていた」と反省。だが、熱くなるのは真剣勝負だからこそ。「僕は感情むき出しのタイプ。ガッツポーズしないのは正直、無理です」。この日は敬意を払い、糸井の三振では感情を抑えたが、3アウト目では感情が爆発。3連戦全てイニング途中の登板で無安打と完璧だった。

 3月に巨人からトレード移籍。今では欠かせないチームの一員だ。「僕がブルペンに入ったときに“チョリース”とあいさつしながら入っているんで、みんな笑顔になってくれています」。ムードメーカーぶりが、快進撃を支えている。「無失点で抑えてやろう、勝ち切ろうと。田口はあの場面で熱く、冷静にいいピッチングだった。凄く大きな2アウトだった」と高津監督。田口を含めた救援陣7人が無失点リレーで応えた。

 4時間19分の死闘を制し、優勝マジックは9に。「厳しい戦いは続く。最後は最高の報告ができるように投げていきます」と田口。6年ぶりの歓喜はもうすぐだ。(青森 正宣)

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2021年10月11日のニュース