阪神 智弁学園・前川右京を4位指名 先輩・岡本和ばりの打棒が魅力 「伝統ある球団。頑張りたい」

[ 2021年10月11日 18:32 ]

智弁学園・前川(撮影・大森 寛明)
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 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、阪神が4位で智弁学園の前川右京外野手を指名。交渉権を獲得した。

 指名された直後、前川は「昔から伝統のある球団。活躍できるよう、しっかり頑張りたい」と話し、表情を引き締めた。

 高校生では、№1スラッガーの呼び声が高い。同時に、確実性も備える。今夏の奈良大会では14打数9安打、打率・643。1番で出場した甲子園、決勝の智弁和歌山戦では3安打を放つなど、大会通算で打率・455、2本塁打、7打点と活躍してチームを準優勝に導いた。もちろん、高校通算37本塁打の長打力が最大の魅力で、各球団ともに将来性を高く評価している。

 高校の先輩でもある巨人・岡本和が目標。練習では、岡本和から譲り受けた木製バットで素振りを続けた。一球で仕留める集中力とともに、可動域を広げて、体を大きく使うスイングに取り組んで、大きく成長した。「岡本選手のような柔らかい打撃ができるようになりたい」。甲子園で敗れた直後に、新たな夢を宣言。しかも、甲子園が新たな“職場”となる阪神で、大暴れするイメージが湧いてきていそうだ。

 ◇前川 右京(まえがわ・うきょう)2003年(平15)5月18日生まれ、津市出身の18歳。白塚小1年から「白塚バッファローズ」でソフトボールを始め、一身田中では「津ボーイズ」に所属。3年時に全国制覇を果たした。智弁学園では1年春からベンチ入りし、1年夏、3年春夏、2年夏の交流試合も含め4度甲子園出場。今夏は6試合で打率・455、2本塁打、7打点で準優勝に貢献。1メートル77、90キロ。左投げ左打ち。趣味は筋トレ。憧れの選手は中日・根尾。

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2021年10月11日のニュース