阪神 2安打で二塁踏めず10度目の零敗 矢野監督の打線組み替え実らず 大野雄に完敗

[ 2020年10月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-9中日 ( 2020年9月30日    甲子園 )

<神・中(17)> 中日に完封負けし、ファンに一礼する矢野監督(左)ら (撮影・平嶋 理子)                                                         
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 手も足も出ず…とはこのことだった。阪神は天敵・大野雄の前に今季最少タイの2安打。スイスイとアウトを積み重ねる左腕に二塁さえ踏ませてもらえず、10度目の零敗を喫した。

 「凄く良いというわけではないけど。大きなスピード差の緩急というわけではなく、小さな緩急が2段階ぐらいつけられるんで。横から見るよりも、簡単じゃないんだろうなとは思って見ているけれど。それにしてもね」

 矢野監督が苦虫をかみつぶした。左腕対策に打線を変更。糸井が入っていた3番に6月26日以来2度目の大山を起用し、5番は好調の原口を今季初めて中軸に抜てき。4番・サンズを含めた右打者3人で攻略をもくろんだものの、そろって無安打に終わった。

 昨年の同時期も大野雄には屈辱を味わっている。9月14日の対戦では敵地でノーヒットノーランを達成され、ちょうど1年前の30日の甲子園では、最優秀防御率のタイトルがかかっていた左腕が4回1死で降板するまで完全投球を許した。

 井上打撃コーチは「自信を持って投げているなというのは凄く感じるし、それに対して攻めていこうという気持ちはあるけど、今日は完全に攻めの投球をされてしまった」と白旗を揚げた。

 コロナ禍で糸原、木浪、福留、陽川らを欠き、矢野監督も大差の終盤は熊谷や島田ら若い“代替選手”を起用せざるを得ない苦しい状況だ。きょう1日から甲子園では上限約2万人まで入場者数が増える。巨人との差は絶望的でも、熱く、がむしゃらなプレーを見せ続けなければならない。(山添 晴治)

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