広島・安部、延長サヨナラ弾 9回2死からバティ土壇場弾 また自力V消滅阻止

[ 2019年7月24日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6―5中日 ( 2019年7月23日    マツダ )

10回無死、安部は左越えにサヨナラ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 広島は23日の中日戦で安部友裕内野手(30)が、同点の延長10回に左翼席へ自身2度目のサヨナラ本塁打を決めた。9回にはサビエル・バティスタ外野手(27)が、この日2本目となる同点2ランを放つなど、土壇場から今季8度目のサヨナラ勝ちで4連勝。またも、自力優勝の消滅危機を阻止した。

 ヒーローになると決めていた。同点の延長10回、先頭として打席に向かう安部の頭の中は、「珍しい」と認める本塁打狙いだった。1ボールから祖父江が投じた外角の直球をフルスイング。高々と上がった打球は左翼席最前列に着弾して、思い描いた通りの結末を迎えた。自身2度目のサヨナラ弾。ナインが急いで間に合せたウオーターシャワーに祝福された。

 「強引にではなくて、うしろにつなぐ気持ちはあったけど、第1ストライクだけは(本塁打を)意識した。浮いてきた球を練習通りに打てた」

 今季途中から右足を上げると同時に、バットを左肩に1度弾ませて振り始める打撃フォームに変更した。「どうやったらバットが出しやすいかをずっと探している。今の自分に合っているのはこれなのかな…と」。6月上旬には、打率が・233にまで落ち込んで取り組まざるを得なかった試行錯誤は、本格化する夏を前に実を結び始めている。

 「バティが打ったときに、僕が決めようと準備していた」と振り返るように、バティスタの2発抜きに劇勝は訪れなかった。9回、2点差に迫ってなおも2死一塁。カウント2―2から、高めに抜けた岡田のスライダーを中堅左に放り込んだ。3回の先制ソロに続くこの日2本目の23号は、劇的な同点2ラン。「好調なのは夏だから。暑い方がいい」と汗が心地よかった。

 6回から3イニング連続での併殺の拙攻から一転、アーチ攻勢で決めた4連勝。緒方監督は「間違いなく記憶に残る試合。凄い試合を選手がやってくれた。巨人戦から日替わりヒーローが出て切れている」と興奮を隠そうとはしなかった。負ければ自力優勝の可能性が消滅する一戦だったのは、苦戦が長引いた証拠。殊勲の安部が振り返る。

 「連敗の時期があったけど、誰一人として諦めなかった。かみ合わないときも、僕たちが集中力を切らさないようにしてきた」

 我慢し続けた王者が、この波を逃すわけにはいかない。(河合 洋介)

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