【和歌山】今秋ドラフト上位候補の和歌山東・落合 サヨナラ負けで散る

[ 2019年7月24日 18:03 ]

第101回全国高校野球選手権高知大会 3回戦   和歌山東3―4市和歌山 ( 2019年7月24日    紀三井寺 )

<和歌山大会 市和歌山・和歌山東>市和歌山に敗れた和歌山東・落合(右から2人目) (撮影・平嶋 理子)     
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 今秋ドラフト上位候補右腕が散った。3―3の9回、2死二、三塁のピンチ。和歌山東のエース・落合秀市投手(3年)が雄叫びを上げながら投じた141球目の直球は、遊撃手の前に転がった。完全に打ち取った当たり。だが一塁への送球は高く浮き、転々とする間に三塁走者が生還した。まさかのサヨナラ負け。落合は市和歌山の校歌を聞きながら、少しだけ涙した。

 初回に2点の援護をもらったが「(市和歌山は)強いというイメージがあったので、それで緊張していた」と、2回1死満塁から二ゴロの間に1点を返された。それでも「点を取られてからは楽に投げられた」と、3回から5回まで許した走者はわずか1人とペースをつかんだかに見えた。だが6回、連打と四球で無死満塁のピンチを招くと、犠飛とスクイズで勝ち越し点を献上。最後は失策で出した走者の生還を失策で許し、結果的にはバックに足を引っ張られた形となったが「悔しいけど、そう思っても戻らない。やってて楽しかったので、おもろかった」と決して仲間を責めることはなく、「(自分の)フォームがダサかった」と独特の言い回しで白い歯をこぼし、敗戦の責任を背負った。

 ネット裏からはNPBの全球団とメジャー1球団、計13球団35人以上のスカウトが熱視線を送った。この日はヤクルトの伊東昭光編成部長やロッテの松本尚樹球団本部長ら、編成のトップクラスもズラリ。4人態勢を敷いた西武の渡辺久信GMは「投げっぷりがいい。(評価のポイントは)将来性でしょうね。楽しみです」と高く評価した。落合のこの日の最速は自己記録に1キロ及ばない146キロだったが、潜在能力の高さは一級品だ。

 中学校時代は補欠だったが、3年間で急激に成長し、ドラフト候補と言われるまでになった。「自分がこんな注目されるピッチャーになるとは思っていなかった。指導者とチームメートに感謝です」と殊勝に話し「自分の好きなことでお金を稼げるようになったらいい。ピンチのときにギアを上げて抑えられるようなピッチャーになりたい」とプロ志望も表明。“いま一番食べたいものは?”という報道陣の質問には「(サーティーワンアイスクリームの)ポッピングシャワーアイスです」と、最後はあどけなさの残る笑顔を見せ、3年間の高校野球生活の幕を下ろした。

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