日立製作所・大塚3戦連発 地道筋トレ結実 悲願初Vあと2

[ 2019年7月24日 05:30 ]

第90回都市対抗野球大会第11日 準々決勝   日立製作所3―2NTT西日本 ( 2019年7月23日    東京D )

2回無死、日立製作所・大塚は左越え本塁打を放つ (撮影・西川祐介)
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 準々決勝3試合が行われた。日立製作所(日立市)は大塚直人外野手(29)の3試合連続アーチなどでNTT西日本(大阪市)に3―2で競り勝ち、準優勝した16年以来の4強に進出した。

 また打った。1―0で迎えた2回。大塚は左中間席へ打球が飛び込むと、右手でガッツポーズしながらベースを回った。3試合連発となるソロアーチに「出来過ぎです。まさか打てるとは…。クールにいこうと思ったけど、(3試合連発は)公式戦では初めてだから」と最高の感触に酔いしれた。

 右肘を大きく開いた状態から最短距離でバットを振り下ろす“フライングエルボー打法”。確実性を増すため今季から取り組んできた。「ボールに全部力を伝える。ブレなくなったし、崩されても強く打てば何かが起きる」。入社8年目、地道な筋力トレが強じんな体を生み、新打法を可能にした。ベンチプレスは135キロ。東海大時代から30キロ以上も増えたという。

 16年の準優勝時は2回戦・日本通運戦で右手中指と薬指を剥離骨折し、準々決勝以降メンバーから外れた。「何とか自分の力が役立てば…」。当時は若獅子賞(ルーキーが対象)を獲得した菅野(ロッテ)が目立ったが、今度は自らのバットで頂点に貢献する。

 2―2の6回に左中間へ決勝ソロを放ったのは東海大の5学年後輩の森下。「大塚さんより全然飛んでないなと…。先輩に“頼んだぞ”と言われたんで」。昨年度の社会人ベストナイン受賞者は、先輩とのアベック弾を喜んだ。

 37度目の出場で悲願の初優勝へあと2つ。三塁側スタンドには日立市からバス11台を連ねて大応援団が駆けつけた。「明日(24日)準決勝があります。またよろしくお願いします」。試合後、頭を下げた大塚に再び大歓声が降り注いだ。(伊藤 幸男)

 ◆大塚 直人(おおつか・なおと)1989年(平元)8月28日生まれ、茨城県出身の29歳。大戸小3年から外野手で野球を始める。水戸短大付では甲子園出場なし。3年夏は茨城大会2回戦で敗退した。東海大では菅野(巨人)らと同学年。3年時に全日本大学選手権準優勝。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。

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