梅沢富美男 昨年他界した兄の借金を肩代わり、9年かけて返済していた 妻も「何とかするわよ」

[ 2023年1月26日 15:40 ]

俳優の梅沢富美男
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 俳優の梅沢富美男(72)が26日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。兄の借金を肩代わりして返済したことを明かした。

 梅沢の兄で大衆演劇の俳優・梅沢武生さんは昨年1月に他界。梅沢は「兄貴には本当にお世話になったというか。兄貴なくしては梅沢富美男はできなかったんですけれども」と回顧。幼少期は東北で育ったが、自身が小学生の時には「“こんなところに君を置いといてはダメだから”って親父にお願いして、“俺が引き取りますから”そう言って兄貴が僕を引き取ってくれたんですね」とも語った。

 司会の黒柳徹子が「それで舞台に出るように」と語ると、梅沢は「そうです」「兄貴がいなかったら梅沢富美男は生まれなかったと思います」と話した。

 また梅沢は2012年に梅沢劇団の座長を兄から引き継いだが、当時は「兄貴だまされましてね。役者さんばっかりやってたから、社会的なことってあんまり詳しくないんですよ。で、何でもお話いただいて“そうか、いいよ”ってハンコをついてしまったって言うのがありましてね。何十億も借金しちゃって」との出来事があったと告白した。

 東京・中野新橋にあった母の家やビル、兄の家も借金のカタに取られてしまったが、借金はまだ残っており、弁護士からは兄の破産宣告を勧められたというが、梅沢は「まあ兄貴にそんな思いさせたくないんで、私が全部引き受けますから」と決意。劇団の座長と借金を全て引き受け、「で、2020年に全部返したんです」と明かした。

 黒柳が「凄い。何年間?」と尋ねると、梅沢は「そうですね。(20)11年ですから、9年間ぐらいかかりましたね」と回答。黒柳が「奥さんの明子さんは借金について何かおっしゃってました?」と梅沢の妻でフィトセラピスト(植物療法士)である池田明子さんの反応を問うと、梅沢は「明子に“なんとかしたいんだ”って言ったら、“分かった。お父さんがやりたいって言うんだったら、私が何とかするわよ”って」と回顧した。

 「“銀行にも行って、私がちゃんとお金借りて、それ全部期限に返すから”って言って。女房が全部やってくれましたね」と説明、「まあ、あんときには女房にはつらい思いいっぱいさせましたけれども、本当にありがたいなと思いますね」と感謝した。「まあ、この話は誰にも言うのやめようと思って。“兄貴の借金俺がしょってやったんだ、兄貴がだまされたんだ”っていうの、人にもしゃべりたくなかったんですけど、まあ、去年兄貴が亡くなりましたんで、せっかくこうやってお話いただくんで、初めてお話させていただいて」と語った。
 
 黒柳が「そのためにはたくさんお仕事をなさった」と続けると、梅沢は「めっちゃくちゃしましたね。“なんでそんなに仕事するんですか?借金でもあるんですか?”って言われるくらい、いっぱい仕事やりまして。まあありがたいことにいろんなお仕事させていただいて。やっぱり、嫌なことがある時って、必ずいいことがありますから。それはうちの母親がよく言ってました。“いいことがあったら、悪いことがあるのよ。悪いことがあったら、必ずいいことがあるから、頑張ってやりなさい”っていう言葉が身にしみましたね」としみじみと話した。

 「まあ9年間ずっと働いて。うちの女房に“お父さん、借金奇麗になくなったからね”って言われた時は腰が抜けるぐらい、疲れましたね」と梅沢。黒柳が「借金を払い終わったのが2020年。お兄さまは安心して旅立っていったって」と話すと、「きっとそうだと思います。兄貴にも言いましたから。“兄貴もう安心してね”って言ったら、“富美男ありがとうな”って言って。安心したんじゃないですかね」と目を細めた。

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2023年1月26日のニュース