「ゴジラVSビオランテ」「走れ!イチロー」手がけた大森一樹監督が死去 70歳、急性骨髄性白血病のため

[ 2022年11月15日 13:24 ]

大森一樹監督(2003年、日中韓合作映画「T・R・Y」の初日舞台あいさつ)
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 「ヒポクラテスたち」「ゴジラVSビオランテ」などの作品で知られる映画監督大森一樹(おおもり・かずき)さんが12日午前11時28分、急性骨髄性白血病のため兵庫県西宮市の病院で死去した。70歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻聖子(せいこ)さん。後日「お別れの会」を開く予定。

 1978年「オレンジロード急行」で映画監督デビュー。その後、「ヒポクラテスたち」など話題作を発表。中学の先輩に当たる作家村上春樹さん原作の「風の歌を聴け」を81年に映画化したほか、「トットチャンネル」「ゴジラVSビオランテ」などを手がけた。94年にはSMAP主演の「シュート!」を監督した。

 阪神大震災の復興事業として「明るくなるまでこの恋を」を自主製作。「ゴジラ」シリーズからシリアスに現代を捉えた作品まで幅広く監督。2001年には、阪神大震災後、当時・オリックスに所属したイチロー氏の活躍に勇気づけられた神戸の人々を描く「走れ!イチロー」を監督した。

 後進の指導にも尽力し、大阪電気通信大や大阪芸術大の教授を歴任した。

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2022年11月15日のニュース