YOSHIさん告別式でYOSHIKIが見せた涙 「世界を獲ろう」思い背負って世界へ羽ばたく

[ 2022年11月15日 05:30 ]

涙を流し会見に臨んだYOSHIKI(撮影・郡司 修) 
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 交通事故のため5日に19歳で亡くなった歌手で俳優のYOSHI(本名佐々木嘉純=ささき・よしずみ)さんの告別式が14日、都内の斎場で営まれた。その才能にほれ込み、バンドをプロデュースした「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)も参列。終了後取材に応じ、YOSHIさんへの思いを語った。

 黒いサングラスの奥から大粒の涙が右頬を流れた。「ロックで、才能がある素晴らしいアーティスト。自信があって、でも純粋なところもあって…」と言葉を選びながら話す。「曲も1コーラスしかとっていないまま旅立ってしまった」と無念さをかみしめた。

 先月、自身が手掛けるオーディション番組で4人組バンドのボーカルに選んだ。本格的に活動を始めようとした直後の悲劇。「まだ僕の中では進行形」と、現実を受け止められないようだった。

 最後に会ったのは米ロサンゼルスのスタジオで「先々週ごろ」だったという。「みんなで写真を撮ったときに“僕はLAに住もうと思う。世界を獲ろうと思う”と言っていた。“獲れるよ、獲ろうね”と話した」と最後の会話を振り返った。

 バンドの今後については「お母さんとも話し“ぜひ形にしてくれたら”と言ってくださった。前向きに頑張りたい」とプロデュースを続けていくことを表明。「残された者にできることは精いっぱい生きること」と自分に言い聞かせるように話した。

 YOSHIさんが亡くなる直前まで会っていたバンドメンバーも取材に対応。kyohey(25)の家で、バンドの未来のことなどについて語り合っていたという。「たくさんの愛をもらった。バンドはこれから進んでいく」と、YOSHIさんの思いを背負って世界に羽ばたくことを宣言した。

 ≪YOSHIさん母が明かす素顔 「外の顔と内の顔が全然違った」≫喪主を務めたYOSHIさんの母は、取材に「19年という短い一生でしたが、物凄いエネルギーで駆け上がって、駆け上って、駆け抜けていきました」と話した。

 「外の顔と内の顔が全然違ったと思います。“ママ、寂しいから隣にいて”と言ったり」と意外な素顔も明かした。「一人息子でしたが、多くのことを共有してくれて、とても幸せな母親でした」と気丈に振る舞った。

 ≪菅田将暉からの贈り物 ギターなど愛用品展示≫斎場には、映画「タロウのバカ」で共演し公私で親しかった俳優の菅田将暉(29)から贈られたギターや、愛用していた洋服、思い出の写真、インタビュー記事が掲載された雑誌などが飾られた。

 スケートボードが大好きだったといい、参列者はYOSHIさんがデザインしたイラストがプリントされたボードに寄せ書きした。スケートボード・ストリート男子で東京五輪金メダルの堀米雄斗(23)、女優の西内まりや(28)も弔問した。

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