湯川れい子氏、音楽業界巡る変化に「音楽は無料で垂れ流しになった」「環境破壊と同じ」 サブスクに賛否

[ 2022年11月15日 10:06 ]

作詞家、音楽評論家の湯川れい子氏
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 作詞家で音楽評論家の湯川れい子氏(86)が、15日までに自身のツイッターを更新。ストリーミングサービスなどの配信が主となった現在の音楽業界への思いを明かした。

 湯川氏は米ロックバンド「レッド・ホット・チリペッパーズ」の日本公演に喜びつつ「悩ましいことに、来年の2月19日、東京ドーム、21日、大阪で、レッド・ホット・チリペッパーズが16年ぶりに来日するそうです。レッチリが来る!!となったら、ソワソワしてしまう人は多い事でしょう。代金は5万円、2万5千円、2万円、1万8500円。ブルーノのチケット代と重なると、辛いですよねぇ~」とチケット代の高騰に言及。「涙が出て来ます。もはや、ロックは名もない若者のための音楽では無くなりました」とし「レコード。パッケージと呼ばれるCDがまったく売れなくなって、逆に音楽は無料で垂れ流しになって、ほとんど制作者側の収入にはならないため、ライブとグッズでの収入頼みです」と現状を嘆いた。

 続けて「62年も業界にいますし、いかにチケット代を抑えて、若い人に聞いて貰おうか苦労した先人達を知っています」とし「大体それ以前に、ロックン・ロールが生まれて来た時の政治的な抑圧や、世界の動きを見て来たので、これは業界だけの動きではありませんね。人間力の低下で、環境破壊と同じだと考えています」と指摘した。

 この投稿には「サブスクのせいか、、、利用者としての複雑心」「ロックが、段々庶民の手の届かないものになってるようで。。。残念です」「私の推しのライブチケットも10000円近い金額になりました。今や人気アーティストなんて10000円超えなんて当たり前の時代です」「サブスクで気軽に聞ける分、生音をリアルで聞ける価値がより上がったと言えばそれまでだけど少し悲しい」「音楽や映像コンテンツの著作物を配信する今の形は、時流とはいえ実は歪んでいるのかも知れない」「いつからライブは贅沢品になってしまったのか」とさまざまなコメントが寄せられた。

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2022年11月15日のニュース