八代英輝氏「不幸なことが重なっている」2歳児車内置き去りで死亡に保育の現状を指摘

[ 2022年11月15日 12:40 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(58)が15日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。大阪府岸和田市で車内に取り残された女児が死亡した事故について言及した。

 大阪府警によると、亡くなったのは渕上惺愛ちゃん(2)。惺愛ちゃんの父親が12日朝、娘3人を車に乗せて自宅を出発。長女(4)と三女(1)を認定こども園に送り届けた後、惺愛ちゃんを保育所に預けずに帰宅。窓を閉め鍵をかけた。午後5時過ぎに車で保育所に迎えに行ったところ「来ていない」と言われ、車内を確認してぐったりした惺愛ちゃんを発見したという。

 司法解剖の結果、死因は熱中症と判明した。府警によると、父親は次女の惺愛ちゃんを保育所に預けたと思い込んでいたが、車に乗せたままになっていたと説明。惺愛ちゃんは前後3列ある座席の最後部で、チャイルドシートに固定され約9時間置き去りにされていた。死亡推定時刻は12日午後4時ごろ。脱水症状を起こし、唇が乾いた状態だった。

 八代氏は「いろいろ不幸なことが重なっているような気がする。例えば、本来はお子さん3人いらっしゃったら、1カ所に預けられるのが理想的だった。でも今の保育の状況はそうでなくて、何カ所かに分散しなければならないというのも1つ。日本が抱えてる事情の1つだと思う」と子供3人を同じ保育所やこども園に預けられない日本の保育の現状にも問題があると指摘した。

 その上で「ただ、普段されてないことをするのであれば、一番気をつけるのは2カ所行くべきだったところをなぜ失念してしまったんだろうっていうメカニズム。もしかしたら仕事のことで頭がいっぱいだったのかもしれません。ですけれども、仕事で頭がいっぱいになることの代償としてはあまりに親御さんにとって大きすぎる代償になる」とした。

 そして「親御さんの刑事責任はこれから問題になってくるでしょうけど、およそ考えられないような事態でも起こりうるんだなって。うろたえてしまったり平常心を失ったりすると、人は見えたりするものが見えなくなるなってことはやっぱりあり得るんだなって感じました」と平常心を失うと周りが見えなくなることは誰にでも起こり得るとした。

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2022年11月15日のニュース